トーエン「製法をご存知なんですか?」
グルソウ「もっといいものがある~。」
トーエン「炎の錫杖なんかどうですか?」
グルソウ「そんなしょぼいのは、いらない。火炎ぐらいいくらでもだせる。困ってはいない。」
トーエン「貴方はだせるが、手下はだせないでしょう。」
グルソウ「手下は、そんなものはいらない。技能があるのから大丈夫なのだ。」
レッシュ、その集まりから離れて単独行動をしようとするも、あっという間に子供たちに囲まれてしまう。
子供たち「おっさんどこにいくの~。」
三人の子供たちは、同時に同じ言葉を話します。
レッシュ「それは、秘密さ~。」
子供たち「よそ者~。よそ者~。よそ者~。何かちょうだい。」
と手を出す。
子供たち「何もくれないじゃん。うそつき~。ドラゴンに食われちゃぇ~。」
とどたどたと逃げていく。
*会話に入っていないのに、大人たちの会話を踏まえた言動に留意すること。
仕方なくもどってくるレッシュ。
グルソウ「君たちの仲間を一人差し出すというのもいいぞ。心を入れ替えてもらうことになるがね。」
レッシュ「盾の中に、捕虜の魔法使いがいたなー。」
グルソウ「それでもいいがな。」
チェルシー「じゃ~おいていきますかー。」
村人f「情け容赦ないやつらだ。」
*同じ人物は話をしているのだが,口調がまったく違うのである。
チェルシー「何に使うのですか?」
グルソウ「出稼ぎなり、使役なり、いくらでも仕事はある。」
レッシュ「それでいいのか?」
トーエン「俺は殺されかけたから、情けをかけるつもりはない。」
レッシュ「条件がよすぎやしないか?」
グルソウ「人一人引き渡してくれるのであれば、喜んでこの領域の外である望む場所に送り届けよう。ドラゴンも時間がある。」
トーエン「話が平行線ぽいのでコインで決めませんか?」
グルソウ「何ゆえ、そのような面倒なことをせねばならない。」
トーエン「双方納得することでの擬似勝負ですよ。」
グルソウ「君らのほうが選択肢は少ないのだよ。戦うか、戦わないか、戦わないならば自力で脱出するか?代償を支払うか?極めて明快だと思うがね。籠手では勝負は決まらないがね。」
トーエン「籠手だけで戦うだけなんて、安易なことはしません。ゲリラ戦でちくちく一人ずつ消えてもらうことになります。」
グルソウ「面倒くさいな。」
トーエン「そう、ドロー達も嫌がるぐらいの面倒くささですよ。」
グルソウ「いらいら~(▼ヘ▼メ)だから~一人差し出せば~ことは、まるっと収まると言っているではないか。」
トーエン「それだと、そちらが有利すぎるのですよ。暇ぶっこいているドラゴンを使うのに~人一人では、とり過ぎですよ。」
グルソウ「だから~その一人で、そちらの残りが助かるというのだから破格の取引だよ。」
トーエン「コイン勝負はいや?」
グルソウ「いやだな。」
トーエン「うーん。わがままだな。」
グルソウ「どっちがだ。」
トーエン「ハウンドアルコンの部隊をつれてきちゃうぞ。」
グルソウ「だから~イカサマとかするだろう。」
トーエン「そんこなことはしないです。なんだったら~ソッチがやってもいいですよ。」
グルソウ「そんなのは面白くない。」
トーエン「とり過ぎだから、なんかオマケをつけてください。」
グルソウ「隠れ里にすんごいものがあると思うてか。」
レッシュ「忍者一人つけてください。」
トーエン「いらないと言った、元素の精霊に変身する魔法の薬 やもりとか?どうですか。」
グルソウ「領民は、わたさぬ。」
トーエン「今ので、わかりました。ここでは一人の価値は大変重いと。ゆえに対価があわない。ここは、素直にダイスの目にかけてみませんか?」
グルソウ「うぬぬぬぬぬ。」
トーエン「二分の一の確立で一人が手に入るのですよ。」
「仲間になれ~。仲間になれ~。」と叫ぶ村人が今度は周囲を取り囲むように増えていく。
トーエン「サイコロの勝負で勝ち負けを決めようと言っているですよ。そちらが勝てば一人を無条件で差し出すので、ここから出してください。
われらが勝てば、無条件でここから出してください。」
村人f「勝っても対価が合わない。まったく合わない。われらが損をしているだけではないか。」
レッシュ「もっと見返りがないとー。」
グルソウ「勝手にやって来ておいて、帰る方法がないから、送りとどけろ。そうでないと大暴れしちゃうぞー。というのは、やはりおかしいぞ。対価をはらうの当然のことであろう。被害者はこちらだよ。」
トーエン「では、結界のすぐ外ではなく。外にある髑髏の城まで送ってほしい。」
グルソウ「君たちの知っている場所まで~。」
トーエン「いやいや。髑髏の城まで送ってほしい。」
グルソウ「せめて、見えるところまでだったら~。」
トーエン「じゃそれでお願いします。」
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