« ハンマー | トップページ | 奇蹟 »

粛清

トーエン「こらこら!前も言ったでしょう。環境破壊はよろしくないって!」
エルフ「いやいや~皆が鍬をつくってくれとかー。」
トーエン「以前、油が流れていかないように作ったでしょう。ほかにも教えたでしょう。」
エルフ「それは、あっちの島の時でーーー。」
トーエン「それをここでも作れー。」
エルフ「向こうの島からも移住してきたヤツとか、狩猟にきた奴に迫害されて放り出されたのだ。出て行けって~。」
レッシュ「垂れ流しー。」
エルフ「そんなことをしたら、価格があがる。それは客が喜ばない。」
トーエン「なんで鍬を作るのに油を垂れ流すんだよ。そっちがおかしい。」
エルフ「皆の注文がくるから捌かないと。あれもこれも要求がいろいろ。高くするなとか。」
*日本の中小企業の問題点の縮図なわけです。
トーエン「なんでー炭を使わないんだよ。すぐ油を使うしー。」
エルフ「それって買わないといけないじゃん。」
トーエン「作ってやるから炭持って来いと言えばいい。」
エルフ「物々交換...。」
トーエン「手間賃、材料費は別ってことですよ。」
エルフ「流浪の身ゆえ そんなことは考えたことはなかったな。原価が見えてしまうのは、あまりよろしくない。」
レッシュ「どこから油を仕入れていたんですか!」
エルフ「教えてあげないよ!ジャン」
チェルシー「絶対背取している。」
トーエン「仕入れているならば、廃液そこに送り返せばいい。」
エルフ「それはもっとコストが上昇する。集めないといけなし、回収しないといけない。」
レッシュ「なんで廃液がでるんですか?」
エルフ「そんなことを聞かれても、わかんないよー。」
なんとか適当に言い逃れをしようとする。
トーエン「機械に油を挿すのはわかるが、それでは鍬を作るには多すぎる。鋳造と鍛造をやって作っているならばなおのこと油はそんなにかからない事実です。」
エルフ「機械は全部油をささないといけない。洗浄も油でやってるよ。」
レッシュ「重金属の廃液がでるから、自然に悪いよね。」
エルフ「普通だよね。この町は栄えているんだし。ちょっと阻喪をしたぐらいでなんら影響はないって。」
トーエン「今までなにか作ってもらいましたっけ。」
エルフ「レッシュ殿のハンマーとか。ミスリルプレートアーマーとか。」
レッシュ「俺ばかり。」
トーエン「鍬でこの油では割が合わない。本当はいったい何を作っているのかね。」
チェルシー「何か趣味のものを作っているな。」
トーエン「神々が作り上げた巨大コロッサスの偽物をじつは作っているとか。」
エルフ「そんな巨大なもの、こんな小さな工場では無理ー。」
レッシュ「小さな部品で作って、勝手に組みあがるようにすれば組立工場はいらないよね。」
トーエン「なんでー鍬を作って、重金属の廃液がでる。そこがおかしい。ほんとはいったい何をつくっているのだ。」
エルフ「なんで教えないといけないのだ。」
トーエン「ここらで手を組まないか?」
エルフ「どんどん邪悪になっているのに、手を組む理由が見当たらない。」
トーエン「ほぼほぼ邪悪じゃん。世界を重金属の廃液で満たそうとしているんだから。行く先々で植物は枯れ、収穫が皆無になっている地域が拡大しているというのに。」
レッシュ「さらには汚染された河川周辺には、愚か者が急増。痛い痛いと叫ぶ奇病の患者が急増。おかしいでしょう。」
エルフ「教える義理はない。」
トーエン「じゃー奈落へごー!」
強烈な揺れがあたり一帯を襲う。大地鳴動
地割れが大きく走る。
トーエン「帰ってくれば、また会おう!」
煙突が林立する工場区画がゆっくりと地割れの中に吸い込まれていきます。
建物とその基礎部分がまとめて消失。
働いていた人はどうなったのか、まったく不明。
トーエン スコップで汚染された残土を必死にかき集める
トーエン「残りの作業は明日だな。こういう有害物質は処分しないとね。魚の為にはそれがいい。世界の為にこれが一番の策。世界を毒で世界満たすわけにはいかなかったのだ。何を作っているのかわからなかったが、完成しなくてよかった。」

|

« ハンマー | トップページ | 奇蹟 »

episode-4」カテゴリの記事