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説得

トーエン「よく言われます。いろんなところでよく言われます。原始の炎ですら、同じことを言われました。そのうち囚われし神にも同じことを言われるんじゃないかと。
それって最高かな。そろそろ休憩終わりにしませんか?」
銀龍「なんで?」
トーエン「だいぶ劣勢なんですよ。」
銀龍「なんのことやら。」
トーエン「トロンヘムという町が壊滅しましてね。」
銀龍「それは人間の行いだろう。俺は関係ない。」
トーエン「善と悪のバランスが崩れると困るでしょう。」
銀龍「宇宙の天秤を守っている守っている者たちがやるべきことだ。俺は関係ないね。」
トーエン「貴方は何を守っているのか?」
銀龍「そんなことを言われてもね。」
トーエン「善ですよね。」
銀龍「当然。」
トーエン「失礼ですけど。年齢って。」
銀龍「50ぐらいかな。」
トーエン「若いー。じゃーいっしょに旅に出ようぜ。」
実ははなたれ小僧程度だと思っているようですが、トーエンは言わない。
銀龍「面倒だな。どうせ。乗せて飛べとか好き勝手なことを言うのであろう。」
トーエン「俺たちには魔法の道具があるんだぜ。これより早いなら考えるんだが。」
銀龍「言わない。その内容では絶対乗せて飛べと無理難題言い出す人間だな。
報酬はなし食事もなしとか待遇は最悪。散々こき使ってポイ捨てなんだろう。正義を振りかざす人間はそんなもんだ。人間はわがままだからな。」
トーエン「人間は人生50年だから、それだけ急かしたものになるよ。貴殿が生まれたころの人間はほぼほぼ死んでいるわけだから。」
銀龍「無理難題をねじ込む輩からの話は聞きたくない。島をくれとか、どこどこまで連れていけとか。」
レッシュ「要求がてんでんばらばらでー。」
銀龍「国をくれとか。守護者になってくうれとか。好き放題。俺は正義だ。言うことをきけー。手伝いをしろということばかりでもううんざりなのだ。」
レッシュ「そういうのもありじゃーないですかー。」
トーエン「最近、正義か、どうか悩んでいるので銀龍がそばにいてくれたらと思うのですよ。」
銀龍「それは根本的なにかおかしい。」
トーエン「俺が正義でないならば、傍らに銀龍がいるはずがない。といえるじゃないですか。」
銀龍「それこそ納得できない。」
トーエン「どうせ。暇なんでしょう。」
レッシュ「手伝ってよ。」
銀龍「手伝うつもりはない。さっさと行けー。」
トーエン「じゃー寝る場所を変えよう。この魔法の盾の中にどうだ。」
銀龍「いやだ。」
トーエン「人型に変身してください。」

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