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苦悩

11月19日
トロンヘム王国跡地に向かう冒険者。
さらに15日後 もう城壁しかない。
難民の数もちらほらとしか見かけない。
勇者の自称王様はやつれて、見る影もない。
トーエン「よう。王様久しぶり~。」
チェルシー「元気だったかい。」
勇者「もう誰もいないよー。あははははは。もう誰もいないしー。どっかいこうかなー。」
トーエン「一生懸命やって、竜を倒して手に入れた町を捨ててどうする。」
勇者「国民なんか~いないのにー。やっていけるかよー。」
トーエン「国民がいないのは、君のせいだよ。」
レッシュ「それが君の人望ってもんだ。」
チェルシー「トロンヘム王国が大変なことになっていると小耳に挟んだだんだが~どう?」
勇者「最近、へんな僧侶がちらほらやってきている。それは、顔を見せないというか~。
目出し帽とか頭巾をかぶっているとか。死にそうな奴に施しを与えている。
仲間への勧誘をしている感じだな。不死身の体をあげようって言い方だったな。飢えとは無縁になるぞってね。
だから~俺は言ったんだ~。カエルを退治してから~来いってね。そうしたら~信じるとね。」
チェルシー「さすが~。」
勇者「そうしたら~帰っていったのさー。城壁の中の旧市街地跡は、カエルでいっぱいだよ。」
チェルシー「減らしても、あの増殖力ですからね。川は流れているからねー。」
勇者「最近静かだよ。ゲロゲロは聞こえていない。」

丸木橋をわたってのこのこと入っていく。
封鎖された扉をそろりと開けてみる。
ゲル状の粘液が、みっちり埋まっている。
トーエン「この粘液は、北の島で見かけた奴と似たようなもので~工場の王が戦っているとかって噂の奴じゃ~ねぇ~。無理だ。」
と勢いよく扉を閉める。
レッシュ「火で燃やすとか~。」
トーエン「無理だ~。」
レッシュ「すべて、石棺で封じ込めるとか~。」
チェルシー「どうやって~。そんな巨大な石棺なんて~どうするのー。」

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