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パンツ

11月4日
煙突が立ち並び、煙をもくもくと吐き出している。
空気は淀み、咳き込む冒険者。灰色の建物ばかりがある。
大勢の人たちが忙しく動き回っているが見えます。
町中に上空から、それもど真ん中に空飛ぶ魔法の絨毯でいきなり舞い降りて通行人に話しかける。
トーエンはパンツ一枚である。に毛皮という姿である。
港で見かけたような作業服姿の一般市民達。
なんで、みんな同じ服装なんだ。まったくもって理解できんぞと思いつつ。
白髪のエルフっぽい容姿に浅黒い肌にヘルメットを被っている。
大きな鉄板の入った厚底の靴を履いている。
トーエン「この辺に長老がいるって聞いてきたんですけど。」
共通語で話しかけるも、全く理解されない。
しかし、珍しさだけで市民が集まってきます。
そりゃ~パンツ一枚であるトーエン。
トーエン 今度は、混沌語に変えて
トーエン「へい兄弟、長老はどこだい。」
「異教徒に教える理由はない。」と混沌語で返事がある。
という声がする。
レッシュ「神聖語で話をしてみるとか~。」
「邪教だ~。」
と騒ぎ始める。
トーエン「異教といえば~そうかもしれないしー。そうでないかもしれない。そんなことはさておき。長老はどこだい。」
「わけがわからない。素性の知れない人間に教えることはない。」
わらわらと集まってくる。手に手に棒きれをもって集まってくる。
チェルシー「なんで~原始的なんだ~。」
トーエン「ま~待ちなさい。俺のほうが強いから~。辞めておきなさい。」
どこからともなく、ピーピーという音がする。
トーエン「そうだな~。工場長とか現場監督にあわせろ。」
一週間前ほどに見かけた巨大なゴーレムの一体が地響きと振動とともに現れます。
逃げ出す市民。
トーエン「ふむふむ。これはなかなかちゃんと作り込まれていますなー。」
洋上で遭遇したものの土塊そのものというよりかは、外装は鉄板で補強されており、フルプレイトアーマーを着込んだような外観となっています。身長は57m程度。
遥か高みのほうから蚊の鳴くような声で
「異教徒はおまえらか~。なんのようだ。」
という声がする。
トーエン「長老に会いたいです。」
工場長「工場長は私だが~なに?」
トーエン「このあたりに金龍がいるらしいんですが~。みませんでしたか?」
工場長「山の向こうにはいたらしいが。こっちにはこないよ。」
トーエン「いなかったから、ここまで来たのだが~。」
工場長「こっちにはこないよ。来たら、打ち落とすから。」
トーエン「相手金龍ですよー。」
工場長「金龍のこちらの被害も甚大での~。何人も死傷者が出ているのでな。」
トーエン「はーん。大地を汚しているから怒りをかったんじゃ~ないかとー。」
工場長「なんだ~そりゃ~。」
トーエン「ちなみにここで何を作っているんですか~。」
工場長「いろいろ~。」
トーエン「何の為に何を作っているんですか~。」
工場長「我等に敵対するものを葬る為のモノをつくっているのだ~。」
トーエン「何と敵対しているんですか?」
工場長「それはイリシッド!触手うねうねしている奴だ。」
トーエン「その単語は聞き覚えがある。」
チェルシー「ドローエルフの友人かなにかですよー。」
トーエン「敵の敵は味方ということでー。仲良くしませんか~。」
工場長「パンツ一枚で寒くないのか~。とても怪しい奴。」
ここ最近、防寒具や甲冑なしで生活しているトーエンは、パンツ一枚である。
工場長「絶対に頭がおかしい。そんなの関係ねぇ~とかいいださないよな。」
「こじまよしお」という名前ではないようだ。
トーエン「これは戦う男の正装です。」
工場長「実にあやしい。野蛮人に間違いない。」
トーエン「違います。あえて脱ぐのです。」
チェルシー「敵意はないという証明ですよ。」
工場長「実にあやしい。野蛮人に間違いない。」

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