« 巨大ゴーレム | トップページ | 扉 »

亜人

チェルシーは、巨大ゴーレムの後ろ頭にある扉に駆け寄り開けようと試みる。
鍵がかかっている。色々やってみるが、開かない。
チェルシー「この魔法の鍵を使ってみよう。」
懐から、魔法の鍵を取り出す。
扉の鍵穴にしっかりとはまる。
突然扉の中央 に唇が出現し、喋り出す。
「合言葉を言え。」
固まる冒険者達。
「二段階 認証方式だ。」
トーエン「ヒント?!」
「え~」とつぶやく扉
「そんなものは、ないぞ~~。」
扉に出現した唇の隣には、今度は耳の造形が現れます。
レッシュ「聴くための耳が現れたぞ。」
トーエン「なにかー ないんか~。」
レッシュ「植物との会話ならできるけどー。」
トーエン「本当だなー。」
レッシュ「嘘です。ごめんなさいー。」
チェルシー「ちなみに人の名前でも呼んでみます?」
トーエン「ノーヒットでは、答えは出てこないですよ。」
「操縦中は、開きません。てへ。」
トーエン「じゃー、合言葉なんか~いらねーじゃないかーかw。」
普通の扉 に戻ろうとする口と耳
トーエン「待て待て待て~い。コスース」と絶叫する。
「何ようですかな。」
トーエン「コスースのところにあった物は、爆発してもう跡形もないのに、此れはちゃんと動いているしー。漁民を助けに来ました。」
「言っている意味がわかりません。」
トーエン「今この場いる人間ではないな。役目を守るためだけに存在するんだろう。」
「そうです。」
トーエン「じゃー、開け」
「いやですー。」
トーエン「じゃー中の人を呼んで。」
「現在、取り込み中ですので、お繋ぎすることができません。休憩中にしてください。」
トーエン「休憩はいつとるのか?」
「食事を取る時です。」
トーエン「それは、いつ?」
レッシュ「まどろっこしいなー。壊していいかな。」
チェルシー「ここは、紳士的に。」
トーエン「食事をだすから、取りに来てと中の人に伝えてくれ。たまには、出来立てほかほかもいいものだよ。」
「少々お待ちを。」
チェルシー「これってマジックアイテムか使い魔のようなものなんですかね。」
しばらくすると巨大ゴーレムの進行は止まる。
トーエン「おばちゃんー。なんか焼いて~。」
絶句する賄いのおばちゃん
トーエン「できれば、スコーンと紅茶。」
おばちゃん「紅茶ならあるけど。あービスケットならあるよ。」
チェルシー「丁度いい食事にしようか。」
冒険者の眼下では漁民たちの必死な声が聞こえてきます。
助けを求める声に罵声とかまーいろいろです。
漁民「網が切れない」(悲鳴)
鉄製の網ゆえに人力ではなかなか切断することは難しいようだ。
網目は大きいが、人間通り抜けられるぐらいの大きさではない。
チェルシー「なんと環境にやさしい。」
暫くすると、扉の上の一部が開く。ほんとに小窓がちょっと開く。
覗き窓程度である。冒険者には両目の目ぐらいしか見えない。
トーエン「とりあえず、食事ができるまでお待ちください。」
「なんでこんな高みに人間がいるんだ?」って目をしている。
レッシュ「なにか、亜人のようだな。見たことがないなー。」
トーエン「伝言聞いたでしょ。」
「えーー。」
という反応。心証はあまりよくないようだ。
トーエン「コスースのところで、これ運転してさ~懐かしくなちゃってさ。」
レッシュ「話があるから、ここまで出てきてくださいよ。」

|

« 巨大ゴーレム | トップページ | 扉 »

episode-4」カテゴリの記事