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雷雲

雷雲襲来
もくもくと湧き上がる黒雲
積乱雲ではなく回転もしていない。
時々走る稲光は目のようにも見える
トーエン「雷帝さん。久しぶり。」
とまったく動じない。
びびる船長ノーマン。
黒雲は、徐々に人形になっていく。
右手には、おおきな一直線に伸びる稲妻が槍のように輝いている。
ペコペコしているトーエンたち。
びびる船長ノーマンは、固まっている。
なにも動くことはできない。
ノーム「雷直撃だとこの船でももたないよー。真っ二つに折れるかも。」
レッシュ「もろいな。」
ノーム「頑丈に見えるかもしれないが、中身はほとんど気体をいれる入れ物だし。」
トーエン「まだ死にたくないですー。エルフの島にいきたいんでー。横通ってもいいでしょうか?」
雷帝「ふむ。勝手にすればよいー。」
あまり、興味を示していない。
トーエン「急いでいきますんでー。」
と挨拶をして、硬直しているノームの船員を急かせて、なんとかその場を去るように急がせるのであった。
トーエン「ところでー金龍を見ませんでしたか?」
雷帝「ここにあらず!北のほうだな。」
嫌な顔をしている船長ノーマン。
トーエン「たくさんいるのですか?」
雷帝「いや。もう数は多いわけではない。」
トーエン「トロンヘムにいた金龍ですか?それとも一般的な話?」
雷帝「モータルの細かい話はよくわからん。そうそうエルフを怒らすことはするな。モータルは先々のことを考えず行動する。後々面倒なことはするとエルフと違って時間がないからな。まずは考えよ。」
レッシュ「あのーもちょっと分かりやすく話をしてほしいです。」
雷帝「エルフは地上を離れようとしておるからな。」
レッシュ「なぜです?」
雷帝「そんなことはしらぬ!」
絶句する一同。
いやでいやでしょうがないノームたち。
トーエン「たぶん、人間とかかわるのがいやになったとか~。じゃないかな。」
と仲間うちでだらだらと相談していると積乱雲の塊は去っていく。
ノーム「よかった~。」
チェルシー「この船に雷は落ちないから、先へすすもう。」と無責任にいいはなつ。
口からでまかせである。
レッシュ「雷帝が去ったから大丈夫だ~。」
ドヨーンとしていたノームの雰囲気は持ち直した。
トーエン「当たらないから~進め!進め!」

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まだ補給

9月9日 
次なる町に到着
ポムポムポム。ポムポムポム。
白い蒸気を吹き上げている。
燃料に油も調達してメンテナンス作業をするノームたち
野菜に柑橘系の果物、塩漬けの肉、生ハムをそこそこ購入することにする。全部箱や樽ごと購入する。
この街に寄った理由は、燃料である薪を調達することが目的だった。
壊血病の対策のためにライムを購入する。
買ったものを荷馬車で運ぶことなく魔法の盾に放り込み消し去るので、その町の子供達が取り囲み目を輝かしてついてくる。
むさぼりくらう袋 ホールディングバックがある世界で魔法がそれなりに存在しているのに驚くことはあまりない。
さらに調味料とか食用油、オリーブオイルと酢、さらには香辛料を購入する。
ジャムの瓶詰めを購入する。
買い物が終わったら、物資を積み込み出発する大型飛空艇母艦かたつむり号
燃料として、泥炭や石炭があるので炭は彼らの常識としては、存在しない。
鉱石、燃料や塩は露天掘りが普通なので製造することはない。
パリやロンドンには
逆に掘りすぎて、空洞や坑道がいろいろあって陥没する事故が発生しているという話しもあるようだが。
ゆっくりと上昇していくノームの飛空艇母艦
ぽみぽむぽむぽむ
もくもくと煙をはいている
四日かけて雲海の上にでてきたノームの飛空艇母艦
とても遅いです。
トーエン「どうしたらいいですかね。」
船長ノーマン「勝手に自分でいってくれー。港には来るなと言われているのに。」
レッシュ「後どれくらいかかるのですか?」
船長ノーマン「垂直でも水平でも距離がある。二週間は見てもらわんとね。」
冒険者から落胆の声があがる。
暇をもてあます冒険者。
船長ノーマン「こんなところで龍なんかでてきちゃー逃げ場はないぞ。ちょー大変なんだから。」
トーエン「そうだ、周囲を警戒して、なにか探そう。」
船長ノーマン「監視してくれるのは有り難いのだがー。余計なことはせんでほしいな。」
トーエン「到着間際になったらゆってくれー。見張るから。」
船長ノーマンは落胆した。やはりその程度の連中ということ 期待した分がっかりも大きい。
レッシュ 疲れを癒やすためにふて寝を決め込む。
トーエン「勝利を記念するとか、満願成就の祈り捧げるとかー。ないの?」
レッシュ「勝ちますように。勝ちますように。」
エリー「だめだー。こりゃー。」
船長ノーマン あきれる。
ぽむぽむぽむとのんびりと進んでいく飛空艇母艦

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補給

仕事が舞い込みぶつぶつ文句を言い出すノームたち。みなは、口々に仕事したくないといいだす。
それよりも食料がないやばいと言い出す。
*どこかの冒険者と行動パターンが同じようです。
隊長ノーマン「仕事請け負う前に補給をいろいろとしないとー。」
対岸の港に行くことにする隊長
出発前に海底のワインを回収することにちょっと冷えたワインであった。
ノーム達に総員お越しをかけて、エンジンを動かし、上昇をはじめる。
ポムポムポム。
四日かけて飛行艇は進んでいく
そんなに早いわけではないし、高度も高いわけではない。
ポムポムポム。ポムポムポム。
白い蒸気を吹き上げている。
四日後に辺境の漁村に降りていくと
活気のまったくないひなびた漁村である。
活力はまったく感じることができない。
人の姿も昼間まったくない。
交易していた都会の近隣の都市国家がいきなり滅んでしまったので元気がないというのだ。
潤沢に運ばれてきた物資もかなり滞ってしまったという。その話を聞いて、いきなりかたまってしまう。
トーエン「あーあそこはもう無理。」
村人「蜘蛛がいっぱいになったとか。もうあそこには人はいない。」
トーエン「でも蜘蛛は食べればいい。」
村人「枯れ木の塔がいきなり建ったり。あそこは小火騒ぎもあったな。とりあえずなんか買ってくれ。」
トーエン「かまわんが、困るぐらい買うぞ。」
金にまかせて、全部買い取るぐらいの勢いだ。
魚や海産物の価格は非常に安いが、金属製品はかなり割高という感じ。まかないのおばちゃん
に食材調達に参加。
肉を要求するも、出てきたのは鯨の肉ばかり。
金に任せて、買いあさることにする冒険者。
スカイノーム達はびっくりである。
買うものがないと怒り出す。
塩漬けの肉を10樽購入する冒険者達
レッシュ「まだ半分ある。」
ぶつぶつ文句をいいだすノーム
トーエン まかないのおばちゃんに肉のスモークなりを頼もうとするも全力で拒否される。
おばちゃん「煙がこもる。名に考えているんですか?まったくー。」
トーエン「配管つくりましょう。」
生きた鶏も購入する。
購入する量の多さにびっくり仰天するノ-ムたち。
トーエン「貴方ら全部をチャーターしょうという輩が貧乏だったらこまるでしょう。」
塩漬けの魚と干し魚を購入する。
物資補給に満足できなっかたトーエン

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価格

トーエン「ちょっとー。情報交換しませんかー。」
トドのようにごろごろしている短パンノームたち。
ノーム「こっちは休憩中だ。」
トーエン「せっかくノームを探してここまできたんですから~。金龍の話をしましょうよ。」
ノーム「着の身着のまま、あっちこっち飛んで行く奴なか~しらんがなー。」
レッシュ「よくみかけるんですか?」
ノーム「空の高みには、それなりにいる。」
レッシュ「いつぐらいですかね。」
ノーム「今ミッションが終わって休暇中だ。後にしてくれ~。」とまったく相手していない。
トーエン「いやしかし~。任務中だと、『忙しいからー後にしてくれってー。』いうでしょう。」
ノーム「このバカンスの後は、失業だ~。はっはっはっは。仕事はない。ははははは。」と乾いた笑い。
チェルシー「ってことはー雇えますね。」
トーエン「この船のチャーター料金は一日いくらだ。」
ノーム「ざっくり~一回の仕事は、金貨千枚とかそんなものだ。」
レッシュ「いけるいける。」
チェルシー「石炭も10樽ぐらい買ってありますしー。」
ふっかけたつもりが余裕綽々で落胆するノーム。
レッシュ「100回ぐらいは余裕でだせます。」
トーエン「バカンスが終わったら、仕事をたのみたいのだがー。その交渉する相手はだれかな?」
チーム 蝸牛隊 隊長ノーマン カイゼル髭の先がさらに二重にくるくるしている。
が呼ばれてでてくる。
チェルシー「キューテクルがすごそー。」
隊長ノーマン「なんじゃ~そりゃ~。」
トーエン「空の勇者に仕事を頼みたい。」
隊長ノーマン「ほ~~~。高いよー。」
トーエン「多分ですが~。危険手当てがつくのでー。もっと高くなりますよ。」
隊長ノーマン しぶい顔をする。
隊長ノーマン「そりゃ~中身によるねー。」
トーエン「空の上にあるという龍の島までー連れて行ってもらいたい。」
隊長ノーマン「そんなところは知らない。無理だ。」
トーエン「いやいやいや。あるでしょう。エルフの島が~。」
隊長ノーマン「あ~それはわかる。帰ってきたから~。」
トーエン「その島のさらに先にあるという龍の住処が。」
隊長ノーマン「それは~高すぎていけねぇ~。」
トーエン「じゃ~とりあえずエルフの島までー。」
隊長ノーマン「じゃ~金貨二千だな。」
チェルシー「龍を見つけるまでー。」
隊長ノーマン「そんな無期限は無理~。そうそう、エルフはもう来なくていいと言っていたな。」
トーエン「いやいや。俺たちを連れて行けということだ。」
隊長ノーマン「じゃ~上まで行って落とせばよいとー。」
チェルシー「え~~。着陸してよー。」
隊長ノーマン「いや~くるなと釘指されているのでー。それ無理~。」
トーエン「横柄とかさんざん言っておきながら~なんかやらかしましたね。」
隊長ノーマン「ちちちち。違う。」
トーエン「じゃ~なんで。」
隊長ノーマン「もうこの界隈からエルフ族はいないんだよ。移住しちゃったんだよ。」
トーエン「え~~。へんてこな舟でいったんですね。」
隊長ノーマン「違う。違う。俺たちが何度も運んだだよ。」
トーエン「どこに行ったんですか?」
隊長ノーマン「だから~。エルフの雲の上にある島だよ。」
トーエン「つまり鎖国したと。」
隊長ノーマン「そうそう。もう人間とはかかわらないと。宣言しているから~君たちをつれていくとそれは怒られるわけだ。」
レッシュ「ならばー。近くまで連れっていってくれればー。いい。」
隊長ノーマン「ならばー。片道だけでいいならー。金貨千枚だね。」
トーエン「途中 金龍を見つけて話しかけるとしたときは別料金で金貨千枚でもだいじょうぶかな。」
隊長ノーマン「簡単な仕事一つにしてほしい。」
トーエン「そこに金龍がいて素通りってわけにはいかないなー。」
隊長ノーマン「いや~だから~素通りしたいんだがー。」
チェルシー「その金龍は我等の知り合い!知り合い。」
隊長ノーマン「かかわりたくないんだー。(絶叫)いきなりブレスはかれたり~とかもう勘弁して~(@o@)エルフもめんぐさいし~。」
トーエン「撃墜しろとかそういうわけじゃ~なくて~。話しかけてプイってされたらそれでいいと。」
隊長ノーマン「プイとされた後に尻尾の一撃でこの船真っ二つだしー。無理~。」
トーエン「『話がある』と書いたプラカードをかかげて、無視されたらそれでいいってどう。」
隊長ノーマン「知らない。知らない。かかわりたくない。」
レッシュ「そんな近くまでいかなくていいから~。追いかけてもらうのはあり?」
隊長ノーマン「いやだ。したくない。自分らで勝手にいけばいい。」
レッシュ「尾行してよー。」
隊長ノーマン「小型飛行機を貸すから、勝手にしてくれ~。その分の金はくれ。」
トーエン「それはいくら?」
隊長ノーマン「一回金貨200枚だな。」
頭を抱える隊長ノーマン。
まだまだごねるトーエン。

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