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食事

トーエン「今日の一皿は、鮭のムニエル。ローズマリーを添えてとか~。じっくりことこと煮込んだシチューに香草をそえてとか。」
エルフ「臭いのいや~。」
おばちゃん「だれが作るんだい。」
トーエン「子牛のフォンからとったデミグラスソースをかけたポークチョップ。」
おばちゃん「だれが作るんだい。材料ないよー。」
エルフ「戯れ言につきあう時間はもうない。」
トーエン「じゃ~その料理は俺が食べます。じっくりことこと煮込んだシチューぐらいは飲んで行ってください。」
エルフ「いやいやそんなことを言っているあいだにー。周りには、君たちの話をききつけて、物欲しそうな人たちがごまんといるではないかー。」
トーエン「難民は燕麦の粥でもくっとけー。」
あちらこちらから難民のため息がこだまする。
そそくさと出て行くエルフ。
残っているのは、難民たち。
トーエン「奥さんによろしくー。」
チェルシー「喧嘩はほどほどにー。」
と声をかけるも聞こえているのは不明である。
トーエン「奥さんこないかなー。」
白い服装の一団が大きな鍋をもってやってきます。
チェルシー「どこかで見たことがあるぞ。」
筵の旗になにごとかなぐり書きしている。
「クレイトンの神は、あなた方に寄り添う。」とかかれている。
*神の名は、クレイトン・エイブラムスとする。
鍋をおき、難民相手に粥と布教のチラシを配りはじめる。
トーエンの美味しい話と匂いだけの難民は、当然列をつくなり殺到する。
いきなり順番抜かしをして、
トーエン「燕麦粥はいらんからー。チラシをくれ~。」
宣教師「貴方も神を信じましょう。」
トーエン「神はいる。何人もあってるしー。」
宣教師「神はいます。」
トーエン「そりゃ~いるってー。何もおかしいことではない。しかし、めっちゃわがままだがー。邪神もいるしー。」
宣教師「異教徒はむこうにいってー。邪魔~。」
トーエン「異教徒じゃ~ないですよー。神様の名前はなんなのー。本当のところはー。」
宣教師「人類の幸福教団。」
トーエン「もっとー怪しい。」
宣教師「光の教団とも言われています。皆さんがハッピーになる。食事を配っています。」
トーエン「それも聞いたなー。」
レッシュ「なにか混ぜ物をしているやつだな。」
トーエン「おまえら~邪悪だから~。かえれ~。」
チェルシー「その行いは、営利目的だろー。わかっているんだぞー。」
トーエン「一刀両断されたくなければー。この地からされ~。」
蜘蛛の子散らすようにいなくなる白衣の者たち。
難民はブーイングがわきあがる。
トーエンは、説明するも意を介さない。
レッシュは、窯を用意して、粥をくばりはじめる。
チェルシー「危ない薬の入っていない粥がここにあります。マイドゥの神を信じてください。信じればすくわれるのです。」
トーエン「腹一杯になるまでー。食え~。はくまでくえ~。」
トーエン「賄いおばちゃんの塩をだして~。それから考えよう。」
6月10日
旧市街地隣接のバラックの居留地にいる冒険者たち
新トロンヘム王国にて
トーエン「トロンヘムに、義理はないしー。不遇だったしー。アズゥの嫁におしつけるのがいい。」
レッシュ「この界隈に住んでいたよなー。」
トーエン「アズゥせ、トロンヘムにいるという噂をながそー。」
しかし、商人はいない。
トーエン「旧市街地の実情は、とっても復活する感じがしない。旧市街地を復活させても、また津波を起こされたりするとねぇ~。」
これからのことをぶつぶつ話をしながら、夕飯を食らう冒険者。
幕間
「かの地は、交通の要衝。迂回して北の土地をどうするのか?」
「今となっては、廃墟。汚染地域や寒村ばかり。北方への壁があるのみ。」
「西方の脅威はとりあえずは、納まっております。」
「壁はとりあえずは安泰のうちはよいかと。」
「ならば一旦放棄し、次なる策を考えることが必要かと。」
「税を引き上げるか。」
「今民衆を敵に回すことは、よくはないでしょう。」
「ならば、どうする。」
「周辺からの支援をとりつけるのが必要かと。」
「交渉材料となるものがないぞ。」
「ましてや、資金とてない。」

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