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人民の王

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朝になる。
被災民相手に炊き出しに汗する冒険者たち。
チェルシー「呪文の書の干すぐらいの作業をしますか?」
有志を募って、みんなで人海戦術で手分けして作業をすることにする。
トーエン「報酬をはらいますよ。」
被災民「貨幣よりも食料だ。ソーセージがいいな。」
トーエン「じゃーガルブレイス負かせた。」
ガル「わかったよー。じゃーチェルシーに書物を入手した報酬として金貨30枚を渡すから、買い取ったということにしょう。」
トーエン「それは無理だ。安すぎる。10冊が30枚なわけがないだろう。寝言を言うな。」
ガル「金貨300枚ならいいだろー。」
レッシュ「体で払ってもらおう。」
ガル「その手にはのらないぞ。散々こき使うのはわかっているんだぞー。」
被災民のさめた目線。(-_-)
トーエン「1レベル魔法の巻物が金貨300枚ぐらいしか記憶がある。」
ガル「体で払うって話なら~マイナスだよ。今まで散々こき使っておいて。ぶつぶつ。」
トーエン「売る相手はいくらでも~あるんだぞー。」
不毛な会話がえんえん続く。
ガルブレイスのトーエンの評価は地に落ちている。
トーエンの態度に怒るガルブレイス。
ガルブレイス「困っている時に足元をみる態度が許せない。もうゲレオールについていこうかな。」
裸の王様は不満たらたらである。
トーエン「王様は、どうしますか?」
王様「ここをとにかく離れたい。」
王様は、召使がひろってきた襤褸布を羽織っている程度である。
王様「聞いていた服が気がついたら灰になっていたのだ。」
トーエン「・・・・・・」
レッシュ「行くあてはあるのですか?」
王様「とにかくココを離れたい。ここは、死臭しかしない。」
トーエン「あなたの国ですけどー。」
王様「もう無理だ。」
トーエン「王がまっさきに国を捨ててどうするんだ。」
被災民のさめた目線。(-_-)
王様を無視して、作業にいそしむゲレオール。
ぼろかす怒るレッシュ。
王様「どこの冒険者かよくわからん奴にボロカス怒られないといかんのだー。もう疲れた。どっかにいこう。」
レッシュ「ゲレオール、ここに城を建てないか。」
王様「今日は、天気がいいから~ここから出て行こう。」
とほほな召使。
トーエン「こんなに馬鹿だったかな。もっと聡明だったはずだがー。」
レッシュ「こんなにはひどくなかったように思うがー。」
王様を観察するも本物に間違いはない。
トーエン「王国の所有権は明確にしてくださいよ。ちゃんとゲレオールと会話してくださいよ。まったくー。後から揉めたくありませんからね。」
王様「ゲレオール。任せたぞ。私は去る。」
と召使をつれて、その場を去ることにする王様。
トーエン「これで君は、この国の王だ。」
チェルシー「トロンヘムという名を変えてもいいぞ。」
トーエン「王よ。ご支持を。」
ケレオール「そうか~。」急ににやにやしはじめる。
チェルシー さめた目線。(-_-)
被災民「王様!王様!王様!」とたたえる声が沸きあがる。
トーエン「王は即位された。承認したのは、この民衆達です。」
レッシュ「戴冠するにも冠がないねー。」
子供が編んでくれた花の輪を取り出す。
レッシュ「貴方が王様です。」
とかぶせてあげる。喜ぶゲレオール。
トーエン「王よ。トロンヘム奪回に尽力しますが、その暁にはマイドゥの神殿を建設していただきたい。そして、神聖トロンヘム王国にしてください。」
ゲレオール「よかろう。」
トーエン「では、神聖トロンヘム王国のために。」
レッシュ「現世利益最優先。」
小声でごにょごょ
王様「任せただけだ。去っただけだ。すぐに体制を立て直さないと。」
召使「王は、王なり。」
召使「退位とは、一言も発言にはなっておりませぬゆえに。」
王様「いかにも~。」

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