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わがまま

山を降りていく冒険者。
空飛ぶ魔法の絨毯でびゅーーっと降りていく。
河口の集落にもどると途中救出した捕虜、奴隷たちをあわせて10人を超えるドワーフたちが集まってくる。
冒険者 挨拶をかわす。
元奴隷「海賊たちはどうしたんだっけー。」
トーエン「行方不明。」
元奴隷「ぎったんぎったんにするぞー。みたいなこと言ってなかったけー。」
トーエン「追いかけるのであれば、扉を開きますけどー。」
大僧正 「追いかけるのは大変そうなんだが~。」
トーエン「帰ってくる方法はないんですけどねー。」
大僧正 絶句する。
元奴隷「なんだか~よくわからん。」
トーエン「わかってもらおうともおもってない。」
大僧正「生きているから~なんでもできる。死んでしまう何もできないというじゃ~ないかー。」
トーエン「奈落に落としてしまったんですよー。」トツブヤク。
固まる大僧正。
大僧正はお祈りをした後に魔法で大なべにオート麦のおかゆをぐつぐつと煮込んでいる。
トーエン「それは~無理~。」
大僧正「魚とか他にもいろいろあるのにー。それはいらないよー。」
レッシュ「そうだねー。」
何も思いつかないので、火口に戻ることにする。
トーエン「コスースの神託をもらいに火口にもどろー。」
その話をきいて呆然とするドワーフたち。
空飛ぶ魔法の絨毯を取り出し、一気に山を駆け上がることにする。
山頂にぶつぶつ叫ぶトーエン。
小さな火柱 ドワーフの小さな銀髭のおっさんが出現します。
トーエン「コスースをよんでよー。」
銀髭グラングディン「もうコスース様はここにはいない。横柄だよなー。まったくー。」
トーエン「ええ~。どこに?」
銀髭「そんなことを俺に言われてもこまるー。」
トーエン「それら~ちっさいおっさんでもいいやー。」
銀髭はいやな顔をする。
トーエン「偽モノの炎の槍を本物の炎の槍にしてほしいのだがー。」
銀髭「鋼を鍛える場所がもうないではないか~。神殿は失われてしまった。祭壇はすべて破壊されてしまった。ここではもう無理だ。」
トーエン あれもこれもくれとわがまま言い放題。
あきれる銀髭
トーエン「対価として仕事をこなしますから~なんか仕事をくれ~。」
あきれる銀髭
トーエン「ならば~神殿をたててれば、いいのですか。」
銀髭「壊れてしまった神殿の復旧をするとか~。ここではもうドワーフたちがいなくなってしまったら、ただ朽ち果てるのみ。さすれば、神の加護もそれなりのものになるだろー。信者もへる一方ゆえに。」
トーエン「ドワーフたちは、意外と欲深だしー。ダイヤモンド鉱山もとは俺たちのもんだしー。かえせ~とか。それで戦争を開始するようなやつですよ。」
銀髭「それはかまわんだろー。元から住んでいた土地なわけだから~。」
トーエン「そんなさ迷えるユダヤ人のようなことを言われても~。」
銀髭「だから~戦っているわけだー。余は、そんなに暇ではないのだ。」
トーエン「何か要望はないのですか~。」
銀髭「信者をもっと増やしてほしい。布教が必要だ。信者の数はそれは神々の力にも影響を与えるからな。」
トーエン「ドワーフ限定ではないのですか~。」
銀髭「そんなせこいことはいわぬ。火の眷属はほかにもおる。神殿の再建ができれば、巡礼者もそれなりに増えるであろう。そうなれば、余は、うれしい。そうなればその見返りは考えてもよい。今となってしまっては、金床すらない。なげかわしい。」
トーエン「大司教の枕元にたつといいでしょう。神託ってことでー。」
銀髭「ふむ。」
トーエン 挨拶をしてこの場を去ろうとする。
火柱は、瞬く間に小さくなっていく。
消えてしまう。
トーエン「神殿だけでも~復旧させていくかー。それはチェルシーにやってもらおう。地の精霊を召還してもとの神殿ぽくしてくれ~ってね。」

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