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引き返す

街道に沿って進んでいく。
八日後の4月19日
海峡の王子の渡し守の町までもどってくる。
一般市民がわらわらやってくる。
渡し守「客か~。最近ひまでねー。」
トーエン「トロンヘムがなんかあったらしいね。」
渡し守「対岸がいきなり廃墟でこっちは商売あがったりだよ。旅人も減っちゃってさ~。冒険者も行ったりきりだしー。」
トーエン「廃墟のまま?領主が復興に手をだしていないと。」
渡し守「それは、人も資金もないんだってー。」
トーエン「でしょうね。」
渡し守「あてにしていた神殿のほうがもっと深刻な廃墟になってしまったとか~。このあたりはおかしいよ。まったくー。トロンヘムからの資金がこちらに回ってこないしー。あれるがままなんだよ。冒険者たちもいったきりだしー。ところがだ、魔法使いの持ってくる瓦版によるとだな。最近ドラゴンが現れて大暴れだとか~。かなりのえらいこっちゃになっているとか。」
チェルシー「お祖父さんが年甲斐もなくがんばったと~。」
渡し守「人間が火達磨になっていたとか。」
チェルシー「お祖父さんが怒っちゃったか~。」
渡し守「人心を操る悪徳の龍だ~。と叫んだやつがいたとか~。」
トーエン「それは否定しないなー。」
チェルシー「邪悪ではないが悪徳には納得。」
渡し守「一番新しい話によると、寄ってたかって龍を倒したとか~。お肉は、みんなで切り分けて解体したとか。」
レッシュ「え~~~どうやって倒したの~。」
渡し守「なんでも~ドラゴンスレイヤーが現れたとか~。最後には骨だけになったとか~。」
レッシュ「龍に捨てるとこなしですよ。」
渡し守「肉は切り分けたとか。最後には骨だけになったが。骨だけは忽然と消失したとか。」
トーエン「やべー。龍牙兵がでてくるんじゃ~ねぇ~。」
レッシュ「しかし~怪しいなー。」
チェルシー「突然現れたドラゴンスレイヤー?怪しい~。竹光ではなくてー。」
トーエン「誰が倒したとか伝わってないんですか?」
渡し守「個人情報がうるさいのでー。瓦版にはかいてないねー。」
トーエン「英雄は名誉を得るために名をうるためにがんばるもんでしょう。龍が倒されている今となっては、我等が行ってもどうしようもない。」
レッシュ「そんな強いやつがいたんだ~。あんな老人たちを倒すとは。」
渡し守「寄ってたかって龍を倒したらしいですよ。一人ではないらしいです。」
レッシュ「大勢でなんとかなるもんじゃ~ないでしょう。」
トーエン「あまたの光り輝く魔法がかかった竹光にまぎれて、ガチな本物の魔剣が数本あってしくじったとは考えられないか。」
渡し守「へーーそうなんだー。」
レッシュ「じゃ~明日の朝刊を待って、今日はここで一泊して一息いれますか~。じゃ~釣りでもして~。」
渡し守「とりあえず~宿泊客は客だから~なー。」
チェルシー 町中をぷらぷら。
トーエン ぼーっと空を観る。
レッシュ「渡り蟹をつりにいくのだー。」
幕間
「志高い善なる剣士が一人、命を削ってでも奇跡を起こしたいという強者が一人おったわい。」
「崇高なる善なる者が善なる者を打ち倒したとはー。」
「これこそ奸計なり。」
「仲間が次から次へと倒れていった。周囲には、救うものなし。孤立無援の戦い。」
「補給はない。」
「周囲は敵しか見えぬ。」
「単なる無関心なだけなのにー。」
「いや~平和を打ち壊すテロリストには誰も助けはしない。」
「生ぬるい衛兵は、王を守る為に動く故手出しはせぬ。」
「愚民には、手本を示さねばならぬという意識高い系の剣士が命をはって戦いました。」
「我等の手伝いをしてくれてありがとう。それだけだ。」

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