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妥協

罵詈雑言浴びせる会計士を無視して退出する冒険者。
トーエン「一応命だけは保証してあげるからー。」
絶句する会計士たち。
死刑にされてもいくらでも復活の呪文があるからとほくそ笑むレッシュであった。
トーエン「オールダムって人が見つからない限り、無罪を保証するすべがないからだ。」
会計士「ほんとーなんですって!」
という声が廊下に響き渡る。
面会室に目刺し帽をかぶり、筋肉もりもりに短パン一つで、鞭をもった屈強な男たちがドカドカと入ってきます。部屋の気温がいきなり上がるぐらいの暑苦しさです。
トーエン「どヘンタイ?」
拷問官「仕事ですござる~。」
トーエン「いらないでしょう。ふつーに話をしているわけですから~。」
拷問官に諭されるように強制排除される冒険者達。
拷問官「面会は終わりでござる。」
背後から会計士二人の悲鳴がなりやまりない。
再び謁見の間にもどる冒険者達。
トーエン「今回の報酬として、会計士二人をください。」
大臣「いやだな。認めない。国庫からお金がなくなってもどっておらんのだぞ。」
トーエン「あの会計士二人は、魔術師組合の人たちでしょ。」
大臣「魔術師組合には、国庫からの資金を充当しておる。その資金が消失しているのは、王国としては大問題である。」
レッシュ「先程、聞いた話では会計士二人をあやつっていたのは、オールダムという者らしいのですが~。」
チェルシー「諸悪の元凶のようですな。」
トーエン「末端の下っぱなので、操っている奴を確保しないことには、解決できないのでは?」
チェルシー「ゆえに情状酌量の余地をお与えください。」
大臣「ならば~鞭打ち百回にて放免かのー。」
レッシュ「もっとー尋問をしたほうがよいのではー。」
大臣「末端ゆえに詳細は知らぬということではなかったのかー。」
トーエン「百回は多いのではありませんかー。死にますよ。」
チェルシー「ソフトな鞭でよろしいかとー。」
トーエン「音が派手で、あんまり痛くないというバラ鞭というものがあるそうで。それでよいのではー。」
大臣「ふむ。バラ鞭打ち百回じゃな。」
レッシュ「あと~熱くないローソクとかもありますよー。」
大臣「なんの専門家だ~。まったくー。」
トーエン「ちがうー。」
大臣「当然、鞭打ちは広場だ。」
トーエン「え~それはどヘンタイ~。程々にしていただけませんかー。」
大臣「懲罰であるから、広場で行うのは当然。」
トーエン「国庫からどれだけ盗まれたのですか?」
大臣「それは~今現在、査定中だな。」
トーエン「それでは~。分かってないってことじゃ~ないですか。」
チェルシー「無償報酬で働かせれば~。」
大臣「前の仕事をそのままやらせるわけにはいかぬ。」
トーエン「仕事には正当な対価が必要ですね。」
謁見の間から退出して牢屋に赴くトーエン。
トーエン「バラ鞭による鞭打ち百回ってことで納めようと思うんだがー。どう?それで手を打たないか?」
絶句する会計士二人を必死に説得。
トーエン「今ならもれなく、傷を全快させる魔法つきだよ。」
しぶしぶ承諾する捕らわれている会計士二人。

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