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偽名

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道楽ぶっこきで空飛ぶ魔法の絨毯で移動する冒険者。
煙があがっているので近づいて様子を観察する。
30名がキャンプしている一団を発見する。
煮炊きをしている煙をあげているが、服装はかなりのぼろぼろである。
彼らは、冒険者を見つけて、指を指す。
なんだか、わいわい騒ぎ始める。
トーエン「こんちわ~。何から追われていませんか?」
上空に差しかかった冒険者達の空飛ぶ魔法の絨毯を指さして、議論しているようにも見える。
トーエン「人違いだ。私は竜神将ゴルビーだ。」
難民「我等の国を討ち滅ぼした奴だ~。」
難民「そうだ~。間違いないぞー。」
トーエン「違います。竜神将ゴルビーだ。」
難民「真っ赤な龍の手下を大勢引き連れてやってきた。竜神とかゆーとるから~間違いない。」
レッシュ「似たような人は、世の中に三人はいるといいますからー。」
チェルシー「その国の名前はなんだったのですか?」
難民「今は亡き祖国の名は、バクトリアだ。」
レッシュ「懐かしい~。」
難民「討ち滅ぼした侵略者によくにとるぞー。」
チェルシー「似ているからというだけで、他人を糾弾してはいけません。人違いということもありますから~。大変でしたね~。」
トーエン「竜神将という名を持つからには、助けてやらんわけではないぞー。」
難民「けが人が何人かいるのだが~。なんとかなるのか?」
徒歩で逃げてきた関係で、指がないとか凍傷をおった者、疲労困憊の者、応急手当てしかできなかった関係で癒着している者もいたりとかなりのぼろぼろな難民達である。
トーエン「玉虫色の癒し手タッパーよ~。なんとか~ならんかね。」
ぶつぶつ呪文を唱える。
壊死した指先がいきなり生えてきたり、急に元気なったりする。難民は歓喜する。
チェルシー「さすが~玉虫色の癒し手タッパーさま~。」
難民の間には、どよめきがはしる。
トーエン「バクトリアという町から逃げてきたというのか。」
チェルシー「それは長旅だっただろーに。話にはきいたことがあります。」
難民「炎のトカゲ人がそれは、大勢攻めてきたのだ。町中が炎に包まれて、逃げるしかなかったのだ。」
トーエン「なくなったものは、仕方がない。君たちの神はなにかね。」
難民「漆黒の太陽だが。」
チェルシー「日焼けして黒くなった太陽神ではない?」
難民「ちがうー。」
トーエン「それって~ゴルゴム?」
チェルシー「ゴルゴムの仕業ですね。」
難民「???」

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