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異教徒

18日出発して24日に到着
移動は、空飛ぶ魔法の絨毯
以前訪れたことの町は瓦礫の山となっている。
中心部には大きな穴があり、大きな炎が燃え盛っている。
広がる廃墟の中には、テントやバラックに人が住んでいます。
脱出できない被災者なのか、他から移住してきた異教徒なのかはよくわかりません。
大きく地面を抉られた穴を囲んで、わらわらと集まってきた人々は、詠唱をはじめます。
「べんとらーべんとらー。われらの主たる宇宙の兄弟~。」
トーエン「まてまて~い。アンタらの神々が降臨するとみんな焼死しちゃうけどいいんですか?」
ぼろぼろの服をまとった人々が集まってきます。
信者「おー救世主さまが~現れたぞ。」
「ありがたや~。」
「ありがたや~。」
「なんでも西では、町を一つわれらにくださったという~。」
と口々に勝手なことを呟きながら集まってきます。
トーエン「逆逆~。」
「おなかすいたんですー。」
「もう食料が底をつきかけているんですー。」
トーエン「一粒の小麦を大きくするとか~。増やすなんてことは到底できないので。血を葡萄酒にかえるとかできないしー。」
「われらはいったいどこに行ったらいいのでしょう。」
トーエン「その西方の商業都市のむこうに、君たちの同胞が住む町がある。そこに向かうがよかろー。」
「西にむかえと~。」
レッシュ「あなたたちは、どこにから来たのですか~。」
「われらは、ここまで来れば助けがくるという神託があったのだ~。」
「南から着た。」
「われらは、東南の地より~。」
「甲冑をつけず、毛皮上着と篭手のみという蛮族の風体で大剣を片手で振り回す言葉使いが横柄な男が現れると~。」
トーエン「そっちって赤竜公とか、トカゲ人がいろいろ住んでいる土地だよね。」
「われらはその山々の東側の土地に住む。虐げられし民なり。」
トーエン「世界を滅ぼそうとしている連中を誰が助けてくれますかいなー。もうちょっと身なりとか行いを考えないと~。」
「ここには救いはないはないという救世主様のお告げだ。われらは南に向かわないといけないようだ。」
「神は我等に、また試練を与えたのか~。(しみじみ)」
「殺戮しかしない全滅部隊がやって来る前にこの地を離れないと~。」
「異教徒は、改宗か死かの二者択一を要求する。無理だ~。」
トーエン「南に生きてたどり着けるのですか?見るからに無理そうなんですが。アイミックスは悪い奴ではなかったしな。」
「さすがは、救世主~。話の内容が違う。」
トーエン「いっしょに戦った仲だしな。いっしょにいくか?そうそうゲルスってどうなった?」
「ゲルスはここですよ。」
冒険者達(・_・)
立ち上がっていた炎は、下火になっている。
トーエン「ちょうど何もないんだしー。ここに町を作ればいいじゃないかな。」
「ここには神の炎しかない。」
トーエン「ここを観光名所にして、しまえばー。温泉とかないんだっけ。」
「ならば、ここをちゃんとした祭壇にしよう。」
トーエン「その前に自分たちの家を建てないと。瓦礫の廃材からとりあえずの住まいを建てて、生活基盤を整えて、畑を耕しちゃんとしないとね。山菜野草と魚とりなんでもしないとー。」
「西連れていってくれるとー。」
トーエン「西でもみんな同じことをしている。まずは、生きないと。すべてが軌道にのってちゃんとした町になった時、若者を旅にだすといい。俺たちもがんばっているぜと。西に伝言する為にね。」
「ここかなり冬が寒いんだー。」
レッシュ「だから~町をつくろう。その為には、腹ごしらえが必要だ。まずは葉っぱで器を用意しよう。」
窯をだし、お粥がぐつぐつ沸いている。(それは魔法だ。)
難民というか、流れてきた異教徒が36人。
とりあえず食事をして、一息いれる。
難民達には、住居を建築するようにしむけて、周囲の探索をはじめる冒険者。
大きく開いた穴には、かなりの数の人骨が散乱していることが一目でわかる。

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