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わかれ

ほかの旅人達は、いきなり花の鉢植えを周辺の地面に植え始めます。
話がつまらないのか、理解できないのか?
冒険者達には、そこまではまったく理解ができません。
トーエン「民衆の信用を勝ち取り、理解が進めば、すんなり改宗ってことになにって布教がうまくいくというものです。まったくわかってなんじゃ~ないですか~。」と延々と説教をする。
レッシュ「ご領主~。カサカサって知ってますか?」
女性執事「こういうときだけ~。言い方がちがうしー。」
男爵「いや~まったく知らないが~。新興宗教のたぐいではないのかねー。」
地元の戦士も何もしらないようだ。
アマンダ「いきなり、この付近になにか、花を植え始めているぞ。いいのか?」
植えた花は、どんどん分糵していく。
苗は、すこしづづ横に広がっていくようにふえていく。
ほかの旅人は、祈っている。
旅人「真なるエル.カサカサはたたえよ~。ふえよ~。われらの思いがかのちに~。」
植えた花は、どんどん分糵していく。草がふえていきます。
レッシュ「その草は全部魔法がかかっている。」
チェルシー「まるっと無視したいー。」
トーエン「貴方達は、どこから来て、どこにいくのですか~。」
旅人a「ハイラテラから。そして、南へと向かっている。」
レッシュ「何をしにそこまでいくのですか~。」
旅人b「仲間を増やすのです。」
トーエン「貴方達のやり方では仲間が増えるとはとうてい思えない。鉢植えをかぶるといきなり仲間になってしまうとか。」
旅人c「なんのことやら~。」
旅人a「真なるエル.カサカサはたたえよ~。ふえよ~。われらの思いがかのちに~。」
分糵した苗は5倍に増えている。その苗を再び鉢にいれて、袋に入れ始める旅人たち。
旅人「適度な水分は、潤いをー。」
レッシュ「後からついていけば~いいんでない。」
チェルシー「休みたい。」
トーエン「何をしにいくのですか~。」
旅人a「もう少し暖かいところに向かうのです。」
トーエン「では~いっしょにいきますか~。」
旅人c「われ等は歩いて南に向かうのです。」
空飛ぶ魔法の絨毯をいきなり広げる。
トーエン「乗っていきますか?」
旅人達「それは,けっこうです。」
トーエン「では~こぶしで語らいます?」
旅人c「え?」
旅人a「われ等は、土に根をおろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春をうたおう。という言葉がある。」
旅人b「偉大なるカサカサの教えだ。」
旅人はぬかるみにいるかぎり、元気です。ぬかるみ以外のところには立とうとはしません。
レッシュ「素足で毛深いな~。」
トーエン いきなり消える。
旅人b「魔法使いか。」
旅人c「そんなに賢いように思えぬ。」
旅人d「詠唱もなかった。」
トーエン 旅人は、まじまじと観察すると頭から草が生えている。
再び現れるトーエンは、レッシュに何事かをつぶやく。
レッシュ まじまじと旅人を凝視すると髪の毛ではないことが理解する。しかし、操られて乗っ取られているわけではないことも理解する。
取り立てて、強いわけではないが、常人に比べるそこそこ強いことがわかる。
トーエン「そこまでだ~寄生植物ども~。これ以上被害者は増やさないぞ。取り付くなら魔物にしろ。人間はやめろ。ゴーゴンなら~お勧めだ。」
旅人a「われ等は、戦いを望んでいるわけではない。」
旅人b「すべては、カサカサの思し召し。」
レッシュ「この先には、トカゲ人が住んでいますよ。人間よりいいのでは?」
旅人c「適度なシメリケは、人よりトカゲ人のほうがヌメリケがあるかも。」
旅人d「粘液が体を覆う輩であればよかいもしれぬが、強固な鱗があるやからであれば、そうとてはいかぬ。」
トーエン「寄生植物は、排除されるようになっているのです。」
レッシュ「冬虫夏草は排除されると。」
トーエン「あれは、高値で取引されるので、繁殖は阻止されている。」
旅人a「われ等は、南に向かう。」
トーエン「だから~その体を持ち主に返してあげなさい。」
旅人b「それは無理な相談だな。」
トーエン「もう死んでいるから?」
旅人c「われ等が抜けるとこの者は、死んでしまう。カサカサ。」
チェルシー「同意して共存しているようだしー。介入することはいいんでは?」
旅人a「そう,われ等は、共存している。」
レッシュ「生きている人間だしー。」
トーエン「いかん。寄生植物がいると人間の生活圏を脅かす存在だ。排除しなければならない。毒キノコを巻き散らかすようなものだ。」
旅人b「われ等は、きのこではない。」
旅人c「またまた、極端な思想の奴に豹変しましたぞ。カサカサ。」
旅人d「われ等と同化すれば、少しは賢くなると思うが....かなり危険な思想だ。カサカサ。」
トーエン「寄生して乗っ取る輩であろう。」
旅人a「乗っ取られることはない。自分で考えて動くことができる。若干助言をもらうだけだ。」
旅人b「栄養をちょっともらう。餓えがへることは確かだな。」
旅人c「しかし、寒いとあまり動けぬ。」
レッシュ「はずすと死ぬんでしょう。」
トーエン「死にそうな時に頭に載せると助かるといわれたとか~。」
旅人a「そうそう。」
レッシュ「ならば、どこから来たのですか?ってちゃんと答えられるのですよね。」
旅人c「北のハイラテラからと何度も話をしている。」
レッシュ「その地は、みんな頭に鉢を載せているのですか?」
旅人b「これは、われらの一族の神官が、秘術して供するのみだ。一般市民は、これをもたぬ。」
レッシュ「貴方達は、これを増やすのが目的なのですか。」
旅人a「われらは、数を減らしてきた。増やさねばならないのだ。カサカサ。」
トーエン「貴方がたは、子供ができないとか~。」
旅人b「そんなことはないよ。生きているから。」
レッシュ「割礼を幼少のときにやるとか~。」
簡単に鉢植えをとってみせる旅人が一人。細かい根がついているのが見える。
共生が浸透していない者は、簡単に、鉢植えをとることができるようだ。
旅人b「のどが渇いたな。う~~。」
トーエン「許容できませんな。」
旅人たちが集まってきて、鉢植えをのせるようにごそごそよってたかって元にもどす。
旅人達「われらは望んで共存しているので~もういいではないか。」
トーエン「ならば~もう少し勧誘方法を考え直したほうがいいですね。今のままでは迫害されるだけですよ。」
レッシュ「変わらないから迫害されて淘汰されてきたのでしょう。それも自然の摂理です。」
旅人達「われらは南に向かう。では。」
すたすたと分かれて進んでいく旅人達。
4月12日の夜はふけていく。

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