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漁村

城を出て、ほてほてと進んでいく。
丘陵地をおりていくと、街道の先には漁村が見える。
どんよりとした雲が垂れ込めている。
海峡ではるか向こうには対岸の陸地はぼんやりと見える。
5km程度の距離である。時間にして1時間程度道沿いに歩いていく冒険者。
ひなびた集落、交通の要衝ではあるがそんなに人影はない。
住民を見つけて話を聞こうとする。
トーエン「青龍きませんでしたか?城はかなり大変なことになっていましたがー。」
住民「そゃ~ドラゴンがやってきて大変だよ。みりゃ~わかるよ。」
漁村の生命線ともいうべき、船はことごとく破壊されて、桟橋は焼き尽くされている。
使えるものといえば、焼け焦げた網の山。
住民「これじゃ~漁もできないし、何もできない。」
レッシュ「疾風のように現れて、疾風のように去っていったと。」
女性執事「警告もなく、突然ですよ。やっぱり~。」
レッシュ「何をしにきたのかもわからん。」
住民「対岸も似たような感じで火の手があがっているから~あっちも同じだね。」
トーエン「野生のドラゴンじゃ~ないでしょう。」
チェルシー「魔法の絨毯で飛んでいけるじゃ~ないの?」
男爵「だれか~おらぬのか~。」
住民「男爵さまじゃ~あーりませんか~。」
集まってくるのは、老人ばかり~。
男爵「若者は、おらぬのか?」
住民「船といっしょにーやられてしまいました。我等にはなすすべもなくー。」
男爵「そうであったか~。」
女性執事「兵士を集めるわけには、ここでは無理かとー。」
チェルシー「我等が単身でいくしかありませんね。」
レッシュ「男爵はどうされますか?」
男爵「何か手はあるのか?」
街道の来た道から、このあたりの兵士が二名やってきます。
アマンダ「男爵ご無事でしたかー。我等は、魔法の鏡で飛ばされて~難儀しておったのですよー。」
男爵「それって~楽しすぎでしょう。領民は、死屍累々で白骨の山だというのにー。」
アマンダ「敵に囲まれてしまってー山に逃げました。」
男爵「敵に背を向けて逃げたってーそれはあかんでしょう。」
レッシュ「使いものになんねー。」
チェルシー「戦略的撤退ですか~。援軍を呼びにいったのでしょう。」
トーエン「それってーどのくらい前の話なんですかね。」
アマンダ「二週間位前のことですけどー。」
チェルシー「これから青龍を倒しにいきますが~。それなりの装備ありますよね。」
男爵「剣ぐらいある。」
アマンダ「当然。」
ロドリック「当然。」
チェルシー「やる気だけあっても~。装備が伴っていないと~。」
女性執事「それだ~じゃ~だめなんですか?」
トーエン「アマンダさーん。青龍ってどんくらいの大きかったんですかね。見たんでしょう。」
アマンダ「それ~とてもとても大きいという言葉しかない。」

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