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前払い

老人「『王子逃避行の渡し』近辺の所領から人やら税金がこなくなったので、様子を見てきてほしいということなのだー。」
*ちょっと前の事件では、フレロの王子が逃げてきた時に要衝の一つです。
レッシュ「そんなーしょぼい事件でー。裏があるな。」
老人「君たちを見込んでの仕事だ。王の勅命だよー。」
トーエン「前払いだな。」
老人「いくらかな。」
トーエン「1万だな。」
レッシュ「ふっかけたなー。」
老人「旅費のことを考えると二三千がいいところじゃろー。」
トーエン「ならばー。もっと弱い冒険者に行ってもらったら~どうだろーか。」
老人「いやいや~。この国には、そもそも駆け出しの冒険者のたぐいは存在しないのはー君たちも知っている話ではないかー。」
トーエン「宣伝して駆け出しの冒険者を集めればなんとかなるんじゃ~ないのー。」
老人「ならばー。前金で四千ではどうじゃ。」
ドワーフ「だから~国庫が干上がるわけですよ。」
トーエン「それでも希望の半額にも届いてないしー。」
チェルシー「もう一声!」
ドワーフ「そうだ~国債を発行するしかない。」
老人「4500ギル。」
チェルシー「きざむなー。」
トーエン「おっかねー。仕事なんじゃ~ないのー。なんかーやだ。」
老人「おまえらは~安いとか、いやだとか~。なんなんだー。」
チェルシー「果たして、4500ギルの仕事ができるのかー。」
トーエン「その報酬で第八階層の悪魔と戦えなんて話じゃ~ないでしょうね。」
老人「君らの力量を見込んでの話たよ。だから~頼んでいるだがー。」
トーエン「ドローが絡んでいるなら~一億積まれてもいやなもんはいやだしー。敵がリッチならー二億でもいや~。最後に赤龍がでてきて~叫んでいたら~。いやだしー。」
老人「いやいや~前回とて龍と戦いと言っておったではないかー。」
トーエン「金貨の山の上に寝ている龍を襲いたいとはいいましたがー。戦いとは一言も~。」
チェルシー「前回、とつとつと説明されたのです。」
トーエン「仕事の内容があいまいだねー。もう少し詳しく説明してほしいもんだ。」
老人「その場所は、交通の要衝なので~。そこを確認して、原因をつきとめて、解決してきてほしいのだ。王国は税金が収納されないことに憂慮しているということなのだ。」
レッシュ「やっぱり~。」
老人「そうそう、空を飛んでいたドラゴンを見かけたなんて話もあってねー。戦いとか言っていた冒険者がいたなーなんてね。」
トーエン「戦いとはいいましたが~。そんな野良ドラゴンでは、宝もなにもあったもんじゃ~ないですか。」
老人「不正蓄財していることは、十分ありうる。なかなかいい話を聞いたもんだってね。」
トーエン「本拠地がどこだか~わからないとー。」
老人「君たちは、その程度の情報はなんとかなるだろー。」
トーエン「龍は迷惑だー。」
チェルシー「角とか内蔵とか目とか~。肉とか~鱗とか~。解体すればー。」
老人「それはそれは~この町まで持ってくればー高値で買い取りされることは間違いなし。」
ドワーフ「鱗は、甲冑。目は魔法の道具に。血液、角、内臓、筋肉は薬の材料になる。爪は武器にもなろう。」
レッシュ「それって~ドラゴンの解体ショーですか?」
老人「それは当然だろー。」
レッシュ「解体ショーに競りまでしろと~。」
老人「そうだろーそうだろー。」
トーエン「解体しているその場から競りをする。」
ドワーフ「新鮮をアピールできるってもんよー。」
老人「鱗の一枚からでも売れると思うが。どうする辞めるか?」
トーエン「どうする?辞めるか?」
チェルシー「私は、行きたいっす。」
レッシュ「慰労で温泉にでも~いきますかー。」
トーエン「税金が入ってこない王様を助けたいという思いがいま一つわいてこないんだなー。」
チェルシー「要衝が使えなくて、困っている村人とかいろいろいるでしょう。」
レッシュ「じゃ~とりあえず行くと言うことでー。」
トーエン「追加報酬はなしなの?」
老人「現地で確保した財宝については、我は関知しない。」
トーエン「屯田兵か?」
レッシュ「略奪しても問題ないとか~。」
老人「それは~単なる略奪者だ~。」
ドワーフ「所有権でもめても、当然仲裁はしないよー。」
チェルシー「現地を救済しにいくのにー。それはあかんでしょう。」
ぐだぐだ話をしている間に老人は、いきなり中座する。
老人が操る賞金を積んだ荷馬車がごとごと音をたてて、やってくる。
レッシュ「荷馬車つきですか?」
老人「持ってきただけだ~。その麻袋をもっていけ。前払い金だ。」
レッシュ「姉さん一人分か~。」
チェルシー「え~~。」
老人「荷馬車は含まれないからねー。」
レッシュ「え~~。」

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