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レッシュ「ってことはー死体とか動く死体ばかりかー。では~だれが殺した。」
巨人 空を指さす。
冒険者達は、まじまじと空を見上げるが、真っ黒な雲が垂れ込めているだけ。
レッシュ「あれは何かな。」
巨人「雲だが~。」
チェルシー「人の生命力を吸い上げる雲とか~。」
雲がどんどん降りてくる。
ぶつぶつ呪文を唱える。
「ノーボータリツ ハラボリツ シャキンメイ シャキンメイ タラサンダン カエンビイ ソワカ 」
雲の下降が止まってしまう。
チェルシー「あからさまに邪悪な雲だな。」
勝ち誇るレッシュ。
動く死体がわらわらと出てくるが、周囲を取り囲むだけで近寄ってはこない。
トーエン「ならば~宝はどうした~。」
巨人「あれは~俺のものだー。」
レッシュ「おまえの物は俺の物だ~。」
トーエン「では~その宝を半分差し出せば~。お前の命を助けてやろう。」
巨人「それ~信用できるのか?下っぱが目の前でどんどん塵になっているというのにー。」
動けない巨人「ふご~ふご~。」と言葉になりません。
巨人「仲間が肉片になってしまったのに、信用できない。」
チェルシー「敵対したものは、ああなるということだ。正直に話をすればーああはならない。」
巨人「信用できないー。」
トーエン「どうしても応じてくれない場合、殺してから、死体を尋問する方法もあるのだぞ。」
巨人「なんだ~そりゃ~。」
動けない巨人「ふご~ふご~。」と言葉になりません。
巨人「金貨~五千枚あげるから~ゆるしてー。」
トーエン「おまえはそれで許してやろう。相棒はどうする?」
巨人「じゃ~さらに五千枚あげるから~ゆるして~。」
トーエン「ではーあわせて~一万ギルだな。じゃ~そういうことでー案内しろー。」
巨人「え~ついてくるのー。」
トーエン「我等は、そこまで信用はしていないということだー。そのまま帰ってこないってこともあるだろー。」
門塔のわきにある兵舎を住処としているようで、死体やら白骨が散乱している。草藁を寝床にしているようで、道具が散乱しています。大きな麻袋にかき集めた金貨をため込んでいるようです。
その半分を麻袋にいれて渡す。
トーエン「残りの金を持って、さっさとどこかに行きなさい。」
道具と金貨をかき集めて、そそくさと逃げていく巨人が二人。
兵舎から出てくる冒険者達。
行く手を遮る白骨戦士や動く死体の姿はない。
濃い霧が視界を遮っている。
トーエン「探索を続けよう。」
城の中央の尖塔へと進んでいく冒険者達。
扉をあけると中央にはビロードの絨毯がしかれた大広間
白骨死体、死体、壊れた調度品、朽ちた軍旗が散乱した混沌とした場所である。
テーブル、椅子のたぐいは壁際に寄せられ、適当に投げつけられたような感じである。
一段高い場所に大きな木製の玉座があり。
蒼白の領主が楯持ち、剣を抜いている。
領主は玉座の前に立っている。
両側を取り囲むように戦士が10名囲んでいる。
わらわらと戦士が前に出てくる。
トーエン「玉砕した王と近衛兵士の霊魂ぐらいじゃ~ないのか。」
レッシュ「死して、屍拾う者なしー。ってところか~。」
トーエン「かなり違うよ。」
レッシュ「崩れ落ちるんじゃ~ないのー。」
何も塵になることはなく、冒険者達に襲いかかる。

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