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強欲

レッシュ「ベクナからの依頼ですか?」
老人「世界を救うという高尚な目的なのでー。もろもろの諸派から義援金を集めることは可能だ。」
レッシュ「その交渉はご老体が行うのですか?」
老人「いやいや~諸派のもろもろからすでに請願が出されている。結果的な報酬については、誰も断るようなせこい事はせぬ。それはそれでその諸派の品位が問われるからな。」
ドワーフ「とてもとても難題な使命であることは、事実だ。」
トーエン「それってーおれ達がどうこうできるわけはないんじゃ~ないかな。もっと偉い人がやるべき使命なんじゃ~ないのか。」
チェルシー「ならばー梅は?」
レッシュ「依頼が難題すぎないか~。知恵だけでーなんとかなるのかねー。」
老人「氷の島にあるという白竜の脈打つ心臓を盗み出し、持ち帰る事。報酬金貨20万枚。」
トーエン「白竜と戦って心臓だけ持ち帰れと。」
老人「いやいや、その島には脈打つ心臓なるものが設置されているということなのだ。」
レッシュ「依頼人は?」
老人「依頼人は、ブレバンという魔法使いらしいが。」
トーエン「何かの儀式にそれを使うのであろう。」
老人「報酬はちゃんといただいたので、それなりに質問は答えよう。」
ドワーフ「ほんとは、受諾したネタを決めてくれないと次の説明はしないのだがー。」
レッシュ「貴方達の正体は?何者ですかね。」
老人「それは、答えられない。」
レッシュ「素直に選択して、どれかを解決しろと。」
ドワーフ「そういうことだねー。」
チェルシー「最初の問題は、依頼主は?そして、どうやればいく事ができるのか?」
老人「妖精の集落は、困っている。その護符を念じれば、起動するね。」
チェルシー「二番目は無理~。やる気がしないー。」
レッシュ「簡単な仕事でいい報酬~。」
ドワーフ「そりゃ~無理だね。」
チェルシー「引っ越しの手伝いだね。駆け出しの冒険者のバイトなみだよ。」
トーエン「ドラゴンは、洞窟の金貨の寝床に寝ているような奴をやっつけて宝を根こそぎ奪取して、肉、骨、皮、鱗、目玉、脳味噌すべてを魔法の材料として有効に使うなり、売却できれば富をえる事ができる。」
レッシュ「乱獲されて、そもそも個体数自体がいないよねー。保護しないとー。」
老人「そうそう。保護してくれよー。絶滅寸前だし。」
トーエン「何色なんですか~。」
老人「金色だよ。」
ドワーフ「この痴呆老人自分から言ってどうするー。まったくー。」
チェルシー「一度あってますよね。」
老人「きのせいなんじゃ~ないのー。」
ドワーフ「あ~この痴呆老人~。惚けてるって~。人間の女には甘いんだしー。」
トーエン「どこかの町には、青銅の竜が守っているとかあったよなー。」
チェルシー「人間サイズの竜が籠手をつくってくれたよねー。」
老人「その前に竜人は、竜ではない。眷属程度だよ。すでに黄昏の種族のたぐいだ。」
ドワーフ「もっといい仕事なら~ありますぜー。そうそう、ロルスの宮殿に出向くというのが~。勇者を絶賛募集中です。」
老人「それは~メンゾベランザンに出向くよりも、もっと大変だぞ。こんな若造には無理だ。もっと経験を積まないと~。それに魔法使いがいないとー無理。」
トーエン「いくのはーいいんですけど。神殿を破壊する術がないのです。」
老人「それは、経験と技術と力がないと無理!」
トーエン「斬撃で城は切れない。」
老人「ならば~二つ目のいきたくないと言っている使命で出向いて~時の流れの外なる世界で、魔剣の一つぐらいは、持ち帰ってこないとー。それぐらいはないぞ。」
ドワーフ「修行して、力と技と団結と経験がないとあの空の高みにある城ですら、潜入することすらままならない。」
トーエン「あの城は、たどり着くことぐらいはできるんじゃないかと。」
老人「ロール雲を突破できる船をつくるとか。手に入れないと。」
トーエン「あの雲は、四方八方ぶちまけるたぐいの防壁ではないでしょう。」
老人「ほんとうかのー。ま~それはいいとして、そうでなければ、まったく違う入り口を見つけるしかないね。」
トーエン「下からあがっていけば~大丈夫かな。」
チェルシー「人の役に立つような使命のほうがいいなー。それは最初の奴でしょう。たまには褒められたい。」
トーエン「せっかくに手に入れた浮遊する為の魔法の装置をなんとかしたい。」
ドワーフ「業突張りめ。どこまで貪欲なんだか~。」

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