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謁見

冒険達者 再び、衛兵事務所に戻る
グレイス「魔術師組合長が身罷りになったようだ。」
とかなりの騒ぎになっているようだ。
ハムリン「葬儀の段取りとか、告知とかどうするんだー。」
トーエン「さっそく行ってみよう。」
チェルシー「いきなり弔問ですか?」
レッシュ「言って魔法を唱えて尋問するにきまっているじゃ~ないか。」
グレイス「死者を冒涜するのは、よくない。」
広場では伝令役人が出てきて、大声で叫んでいる。
伝令官「魔術師組合長がお亡くなりにました~。葬儀は~。」
と宣言している。
別の役人は、号外を配っている。
トーエン「蘇生すればいいじゃん。」
ハムリン「かなりのご高齢で蘇生、延命は処置する必要なしと言われている。」
チェルシー「後継者はきまっているのですか?」
グレイス「候補はいるけど~また、きまってはいない。」
トーエン「なんなら~魔法で尋問できますけどー。」
グレイス「それは死者への冒涜であろう。」
レッシュ「犯罪が起きているのに、放置はできんでしょう。」
グレイス「冒険者は、正義を振りかざすだけで、周囲のことなんぞ何も考えてはいない。」
ハムリン「きわめて、自分本位でなりふり構わない。その行いが評判を落としているとは、まったく気が付いていない。」
ハリー「巻き込んでほしくない。」
ハムリン「我らは感知しない。勝手にやってくれ~。」
レッシュ「許可をもらったのでー。勝手にやってよろしいと。」
グレイス「許可なんかしていない。」
ハリー「知らない。聞いてない。」
トーエン「ハムリンさん、ちょっときてー。」
ハムリン「これから、葬儀の準備でいそがしいのだ。」
トーエン「俺たちが聞きましたじゃ~証拠にも何にもならないだろう。」
レッシュ「書状でもひとつ準備していただければ~。」
ハムリン「関わりたくない。巻き込まないでほしいものだ。」
トーエン「聞きたいことはなんだ。」
ハムリン「ねーよ。そんなものはー。いい加減にしろ。」
トーエン「資金を使い込んでいないかとか~。」
レッシュ「それをするのがあなた達の仕事でしょう。」
ハリー「仕事には順番がある。今優先事項は、葬儀だ。」
ハムリン「よけないことを巻き込まないくれ。」
レッシュ「我らがかわりに不祥事の原因を究明しようとしているのです。」
ハムリン「大きなお世話だ。聞きたくない。」
レッシュ「その許可をください。」
ハムリン「許可なんかできるわけがない。」
チェルシー「許可はいりません。部屋が誰もいなくなる時期を教えてください。」
ハムリン「巻き込むじゃ~ない。」
ハリー「知らない。感知しない。」
トーエン「ならば~弔問はしてもいいですか~。」
ハムリン「それは、人としてふつうの行いだから~かまわんが~ほかは認めないからな。」
チェルシー「でもは、弔問をさけていただきます。」
衛兵の警備担当にずかずか出向く
トーエン「告発する。ブラック亭の主人はドッペルゲンガーで客はオーガ鬼です。」
衛兵「何も事件を起こしていないよね。」
トーエン「それでええんかい。」
衛兵「何も起こしていないのに、逮捕監禁する理由にはならないでしょう。」
トーエン「人食い鬼ですよ。通報します。逮捕しないのは勝手だがー。
あと、見破る魔法がないと正体はわかりませんよ。」
衛兵「今は、そんなことまでやっている暇はない。」
トーエン「なんで~そんなに忙しいのー。」
衛兵「人手が足りないんだよー。」
トーエン「じゃ~王様に合わせてください。」
衛兵「今は無理だ。」
レッシュ「たしか~証文があったよ。」
トーエン「それってトロンヘム王が便宜を図ってほしいという直筆の書状だよ。それを今ここで使う?」
レッシュ「それがこの書状だ。謁見させろー。」
衛兵「それをこの時期に使う。人手不足でてんてこ舞いしているこの時期にー。」
文句を言われつつ、謁見の部屋に通される冒険者たち。
待っていると王様の愚痴が聞こえてきます。
王様「まったく~突然 アポなしでくるなーまったくー。」
といきなりパジャマ姿にマントだけ羽織って現れるハロルド王。
王様「こっちはー忙しいんだー。」
トーエン「ヒャクパー寝てましたね。」
王様「大きなお世話だ。あの書状をこんな時に使うなーまったくー。」
トーエン「無理難題を言ってくるわがまま冒険者って町中で言われるのですが~。」
王様「その通りだ。嘘偽りのないほんとーのことだ。」
トーエン「それは、とても不本意なのでー無理難題を言ってください。」
王様「じゃ~早く出てってくれ~。」
トーエン「ほんとにーそれでいいんですか?」
王様「じゃ~金貨2000枚ほどおいて出て行ってくれ~。」
トーエン「それって少ないのでは?」
王様「葬儀の代金はそんなものであろう。」
トーエン「残念、今手持ちが金貨二千枚ありません。」
王様「じゃ~金貨1400枚にまけといてーやろう。」
レッシュ「全部みすかされている。有り金全部とられるのはーちょっとー。」
トーエン「すいません。金貨千枚で勘弁してください。」
王様「しょうがないなー。」
チェルシー「なんの交渉ですか?」
王様「迷惑料の支払いの交渉であろう。とりあえず、今までの損失への補てんということで税金として徴収しておく。
『冒険者はかなりの高額の寄進をしてくれてとてもいい勇者である。困ったときにはお金を融通してくれる徳の高い勇者である。』という
お触れをだしておこう。」
書記官 メモをとる。
レッシュ「魔術師組合のもめごとはご存じですか?」
王様「聞いておる。なんでも、裏口から悪徳商人が出入りをしているとか。」
レッシュ「その捜査に加わらせてほしいのです。」
王様「下手に首をつっこまないほうがいいと思うぞ。」
トーエン「正直そう思う。」
チェルシー「ガルブレイスの探索をしにきたのです。」
王様「それとこれではまったく別の話だと思うぞ。」
レッシュ「それってどういうこと?何か知っているでしょう。」
王様「さぁーなー。」
レッシュ「何か情報をお持ちですね。」
王様「商人が出入りしていると、ガルブレイスの失踪は関係していないのではないか?ってことぐらいだよ。」
チェルシー「その悪徳商人というのはー。」
王様「なんでも~二人きていたらしいぞ。」
トーエン「知り合いではないかと。」
王様「知り合いかい!」
チェルシー「腐れ縁ってやつです。」
トーエン「仲のいい知り合いではありません。大体会うと戦っています。」
王様「そうか。」
トーエン「むこうは、動く死体の従者を概ねつれているのです。近くにくると従者が粉みじんになってしまうのでー。苦情がきます。」
王様「なんとか~聖職者を雇うことはできんのかー。」
チェルシー「僧侶は、ここにいます。」
トーエン「たまには雇わるのはーいいかも。」
王様「一日金貨1枚でどうじゃ~。」
トーエン「あほか!」
王様「どうせ~お前たちはすぐに出ていく。日雇いのほうがいいのでないか?どうじゃ。」
トーエン「ここにいてもいいですが~。事件がここでおきることになりますよ。」
王様「日雇いで三日金貨三枚でどうじゃ。昼寝と食事こみでどうじゃ。」
チェルシー「自由な捜査権がいただけるのでしたら~。」
王様「三日の間、毎日お祈りをして、周囲を綺麗に浄化してほしいのだ。さらに王のサイン入りの書状をつけよう。」
「トロンヘム国内に限り、無断通行する権利を持つ。しかし、すべての行いはこの者の自己責任である。この者が問題を起こしてもトロンヘム王の知らないこと故、王は責任をとらない。」
トーエン「みんな保身で大変だね。」
王様「前の書状は返却せよ。最近、馬鹿な訴えが多くてな、こうでもしないとー義務を果たしていないのに責任ばかりとらされてな。」
冒険者たちは、逃げるようとするも仕方なく第一の書状を返却する。
魔術師組合会館の裏口を浄化すべく、冒険者が、まずは清掃をしていると
異様な邪悪な気配に驚く。
かなりの汚染である。
トーエン「これはカルシアスが通っていたということぐらいだろう。」

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