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謁見

レッシュ「お久さ。」
ハロルド王「何を言う二週間ぶりではないか~。」
レッシュだけ歓待される。
ハロルド王「君はよく働いてくれたと報告を受けておる。褒美をあげよう。」
レッシュ「いったい何かあったのですか?」
ハロルド王「君が、一番多くの民を助けくれたという話だからね。そうガルズレイスも助けてくれたようだしー。何かほしいものはないか?」
レッシュ「それは、私だけではなく仲間が協力してくれたからできたまでのこと。」
ハロルド王「とりあえず希望はきこう。むくゃくちゃ~な要求はしないように。」
レッシュ「願いの叶う魔法の指輪とか~。」
チェルシー「転移門の扉を一日一回開くことができる魔法の指輪とか。」
ハロルド王「聞かなかったことにしてあげよう。成果分の報酬であることをわけまえよ。上等なお肉が一塊とか~。身の程をわきまえよということだ。」
チェルシー「生活資金とかのほうがよくなくって。」
ハロルド王「小麦50kgとか。」
レッシュ「褒美としてはかなり微妙なのですが。」
ハロルド王「ふつう民はこれぐらいで大変喜ぶものだぞ。」
トーエン「ふつう冒険者への報酬って金貨じゃないですか?」
ハロルド王「今は国家財政は逼迫しているのだ。この前の事件といいかなりの支出だ。」
トーエン「現金がないと。」
レッシュ「物納?ならば、王の書状などをいただければ~。」
ハロルド王「あれはだめだ。お前ら、とんでもないことにあれを使う。」
レンシュ「この者たちに便宜をはかれという一筆をいただければ~。」
ハロルド王「後始末が大変だし、余計な請求書がきたりと債務ばかりが増える。魚の干物一箱のほうがましだ。昔は、この程度で喜んでいたはずだがー。」
トーエン 盾の中の秘密の子部屋から、給仕係のおばさんを呼び出す。
おばさん 「なんだい。なんだい。」
トーエン 「王様が褒美をくれるというんだが~。何か必要なものあるかな。」
おばさん 「燃料があるといいねー。煮炊きに困っているんだよー。」
ハロルド王「その程度のものでよいのか?では炭を一箱と、油を一樽とさらに魚の干物を一箱つけよう。」
トーエン  「ゲルミアくんも大喜びだー。フライもできるしー。」
ハロルド王「よくぞ本物を守ってくれた。偽者は、すでに三人ほど磔獄門にして、すでに処分済みだ。」
チェルシー「なかなかワイルドですね。」
レッシュ  「ドロウの悪巧みは何を画策していたきですか?もう少し説明してください。」
ハロルド王「うむ。彼奴らは、ガルブレイスの悪評を振りまき、落としいれガルブレイス本人の心を折り仲間に引き入れたかったのではないかな。それに便乗していたのは、もうひとつ別の陣営だったようだがー。共闘していたわけではなく、単なる便乗していただけのようでー。いっしょに考えても、それでは謎は解けない。そういうことだ。」
レッシュ  「え~。」
チェルシー「仲間に引き入れたかったと。中間管理職が不在となるととっても困るし。」
レッシュ  「ヘッドハンティングならば~。まだ狙われる可能性もあるんじゃ~ないかとー。」
チェルシー「我々のそばにいたほうがいいのではありませぬか?」
ハロルド王「本末転倒だな。」
レッシュ  「また誘拐されてしまったらー。」
ハロルド王「いなくなることには、まったくかわらない。仲間を増やしたいという貴公らの魂胆がみえみえじゃ。ガルブレイスを仲間に引き入れるために、偽りの町を建設していたようだがー。」
レッシュ  「それからそれから~。」
ハロルド王「バインダンゲルの惨劇をもう一度起こそうとドロウども画策していたようじゃが。」
トーエン  「紫水晶の量産だったかな。」
ハロルド王「それは、副産物であり。目的は違う。大僧正を仲間に引き入れるということが主目的なわけだ。それをまた偽りの町でやりたかったわけだ。」
トーエン  「その目論見は、成功しましたよね。」
ハロルド王「いやいや、ガルブレイスを引きずりこみたかったわけだ。」
トーエン  「ガルブレイスは、いきなり神を呪ったりとかしないし、いきなりリッチになったりとかならないと思うけどなー。」
ハロルド王「たぶん、それも盛り込み済みだよ。うまくいけば、仲間になってくれればという程度だよ。そのための拷問や考えることができないように追い込んだわけだし。」
レッシュ  「よくわからん。組合長までも、ドロウは仲間にしたかったということ?」
ハロルド王「そうではない。草臥れたガルブレイスが戻ってくる。トロンヘムには、僧侶がいない。なぜだか~わかるかね。それには理由がある。」
レッシュ 「ひ・み・つって奴ですかね。」
ハロルド王「そういうことだ。仕事にならないし、需要そのものがない。」
レッシュ「教会をこばむ理由があるとか。」
トーエン「ならば、他から布教にいろいろと人たちがやってきませんか?」
ハロルド王「彼お一番価値あるがこの町では意味がない。奇跡を起こし対価をもらうということがこの町ではできない。そう、人は水と空気だけでは生きてはいけぬ。そういうところだ。」
チェルシー「なにか魔法が無効化されてしまうとか~。」
ハロルド王「ならば~魔法使いは仕事にならないではないか。」
レッシュ「魔法たしかに使えるし。」
ハロルド王「そう。そのことには意味がないからなのだ。」
チェルシー「それ以上のことは、王の口からは言えないと。」
レッシュ「その秘密に関連してガルブレイスが狙われたと。」
ハロルド王「その秘密を奪取するために利用しようとしていたのかもしれないな。としか今となっては想像するしかできない。」

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