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依頼

チェルシー「一切だれもにもいいませんからー。なんとか~。」
と食い下がる。
老人「我等の紋章のようなこのマークぐらいしかない。」
トーエン「虐待?虐待されるようなことをしてきたからでしょう。」
老人「そのようなことを言われても、下々の者には、そのような理由は、まったくわからぬ。」
トーエン「わけもなく隣国に攻め入ったとか~。」
レッシュ「わけもなく隣国に攻め込まれたということもあるでしょう。」
トーエン「権利を独占したとか~。いろいろと理由があるでしょう。」
老人「我等の指導者がいきなり失踪し、近隣からいきなり攻められて、民は離散。さらには神殿が廃墟になっていたのだ。」
トーエン「バインダンゲルの方ですか~。」
民衆は、黙り込んでしまう。
トーエン「バインダンゲルの王は、ちゃんと生きてはいるようですけどー。」
老人「できることならー、子供たちの分だけでも~食料を分けてもらうことはできないだろうか?」
レッシュ「魔法でいいかな。」
大きな窯を取り出し、水をいれてぶつぶつ呪文を唱える。
白いソイレントのような液体が満ちてくる。
火をくべてぐつぐつ煮る。
つぶつぶがあるオートミールのようなものが出来上がる。
子供らは、大騒ぎになる。温かい食事もかなり久しぶりのようだ。
トーエン「この辺、ふつーに人はいないと思うのですけどー。」
もぐもぐ
老人「あっちの村では、ここまではおいらの土地だ出て行けと言われた。」
トーエン「え~それは~ひどいなー。」
老人「もう少し水のきれいで泉があるところまでいかないとー。」
トーエン「なんか~敗残兵っぽい。」
簡単な挨拶をして、メモを取りそそくさと去ろうとする一行。
呼び止めるトーエン。
トーエン「これから、どうするのですか?」
老人「人のいない場所で我等の村を作ろうと思う。」
トーエン「それはそれで、近隣の住民ともめますよ。」
老人「先程、貴公がここはもう人がいないと言ったではないか~。」
トーエン「そうだねー。たしかにこの周辺は人がいない。」
老人「ならばーもう少し離れた場所で村をつくろう。」
トーエン「村なんぞということではなく、神殿の再建もしてほしいのですよー。太陽神か~至高の神々の一柱でしたよね。それを再建してほしいのです。」
老人「それは無理だ。今木組みの社を一つ建てるぐらいが精一杯だよ。それもまだ、先の話だ。」
トーエン「寄進すれば、死体復活とかできますか?」
老人「聖職でもない人間にそのようなことを言われても無理だ~。困ってしまう。」
トーエン「司祭は誰もいない?」
老人「少なくともこの一団には、いない。」
チェルシー「まずは、住居を建て、村をそれなりにすることのほうが優先です。」
トーエン「まずは、畑をつくるところから~。」
レッシュ「衣食住が足りてから神殿なり祭壇だよ。」
トーエン「せめてー海を割ろうよ。」
老人「なんのことやら~さっぱりわかりません。お世話になりました。」
トーエン「最後に何か必要なものはありませんか?」
老人「大きめの布と上部な木材とそれを加工する道具がほしいです。みなが住める場所がほしいです。」
チェルシー「ならば~この場所は完璧です。ましてや~人がいない。」
老人の名は、インガルスという。
トーエン「しかし~ここの空は危険ですよー。」
老人「向こうの林まで行くかな。雨風雪をある程度しのげる場所が必要じゃ。」
レッシュ「応援してますー。」
トーエン「そうだ。まずは材木を調達しないとねー。」
チェルシー「土台となる石のほうがいいんでないの?」
トーエン「めずらしく頼まれたので、答えてみようかとー。」

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