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捕虜

レッシュ「ご尊名をお教えください。」
雷電大公「余は、ティフカディである。余は自由、巨人の味方はせぬ。神の味方なんぞはまったくせぬ。」
トーエン「アイミックスとはどうなんてずか?」
雷電大公「あんな奴は、知らぬ。仲間になれ~とシツコイ奴だったので~そんな誘いは蹴ったわ~。」
レッシュ「あそこに目障りな悪魔が飛んでいますが~。」
雷電大公「そんなちっこい奴のことはー、知らぬ。」
レッシュ「あの悪魔は、この巨人を連れてきた不届きものですぞー。」
雷電大公「そのような軽々と嘘をごねる奴は信用できぬ。」
トーエン「操っていたでは~ありませんか。」
雷電大公「奴は、そうかもしれぬがー連れてきたわけではない。」
レッシュ「操っていたのは、あの悪魔です。なんとか~なりませんか?」
雷電大公「口先で誤魔化すのは我にすがろうとしているだけであろう。非力な人間よ。余はどちらにも与しない。」
チェルシー「なんとか~してほしいです。」
雷電大公「では、何か面白い話はないのかー。」
トーエン「では~我等三人があの悪魔と戦いますからー。ここに呼んでほしいのですー。」
雷電大公「面倒だな。」
トーエン「なんでしたら、持ってくる途中で、力余って握り潰しても、なにも問題はありませんけどー。(にやにや)」
レッシュ「ズバババーンって電撃を食らわしてやってくださいよ。」
トーエン「それで黒こげになって落ちてきたところを我らで囲んで、『いざ!尋常に勝負!』っていいますからー。」
雷電大公「つまらん。帰る。」
トーエン「一つだけ質問が~。水の精霊界に出向いた時に、そこにいたアイミックスがこの銀の津の角笛をふけとうるさかったのですが~。ふくと
どうなるのですか?」
雷電大公「知らぬな~。」
レッシュ「そんなことあったけ~。」
トーエン「ブラックシストを開く道具は、ブラックシストに放り込んだので、二度と開くことはない。」
雷電大公「そういえばー。我の眷属を救うことをしなかったな。」
トーエン「いや~一応助けようとは、しましたよ。」
雷電大公「いや。助けてない。まったくしていない。」
トーエン「環状寺院の外周に配置されていた塔にいる人たちでしょう。」
雷電大公「いかにも~いかにも~。」
トーエン「あいつら、電撃をガンガン打ってくるから~どうしようもなかった。助けなかったとは失礼な。無茶言わんでくださいよ。近づくだけで問答無用でいきなり攻撃してくるんですよー。無理無理。濡れ衣もいいところです。」
雷電大公「眷属は、幽閉されておったのにー。言っておくが電撃を飛ばしたのは眷属ではないぞ。飛ぶような仕掛けを作っていたのは、魔法使いの輩だかな。」
トーエン「とりあえず、誤解はとけたのかな。」
レッシュ「そんな奴いたかな。」
雷電大公「やはり、人間だな。理や心理を把握できんとはー。」
トーエン「電撃の十字砲火の中をくぐり抜けて助けいかなかったのはなぜかと問われれば、命の危険があったからです。我らは、あの状況では死んでしまう。か弱い存在なのですよ。」
雷電大公「ならばしょうがないか。」
トーエン「すべてを調べてまわることは、我らには不可能なんです。」
人型の巨大な煙は再び空の高見へとあがっていきます。
暫くすると雨が止む。
離れた場所に野営をして、遅い食事をとろうとするが
捕虜7人とゲルミアとエリーから苦情の嵐である。
「お腹すいたー」
「捕虜が餓死したらーどうするんだー。」
「扱いがひどいー。」
しぶしぶ、魔法の鍋で粥をぐつぐつ湧いてくる。
皆で食らう。
トーエン「お前らのたくらみはすべて失敗したのだー。」
まかないのおばちゃん「ここはーどこ?ここはーどこ?」
深夜ですから、真っ暗でなにも見えません。
トーエン「エリーに料理を伝授するってどう?」
くずれ落ちるまかないのおばちゃん。
トーエン「この元メイドのお嬢ちゃん。食事ひとつ作ってくれないんですよー。」 
レッシュ「オムライスにケチャップで絵がかければ十分。」
「臭いし、暗いし、ここはどこなんだー。」
ぶつぶつ言って、心が折れている人が半数を越えているようです。
「もういやだー。

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