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冒険者

トーエン「悪魔防御系の魔法をかけるだけで備えてほしいんだが~。」
レッシュ「1時間ぐらいしか効果ないぞい。」
トーエン「とりあえず~浄化とか清掃とかやるべきことをして備えておかないとー。」
そのころ、屈強な兵士が動きだそうとしていた。
伝令が介在しているわけではないのでドワーフ族の兵士の集結状況をしる方法がない冒険者。
ある意味孤立しているわけである。
実は、そのころ ドワーフ族の山ノ下の王国には200名の兵士が集結していた。
空飛ぶ城砦が向かっているという情報を信じて、わくわくしながら待っているのである。
冒険者は、もうすぐ到着する という冒険者の話を信じているのである。
狼煙をあげた関係で、空飛ぶ城砦のすぐそばには、自慢の空中航空母艦「フィセタ号」がゆっくりと飛んでいる。
こちらの様子を伺っている。
幕間
「スタンレー、スペード、コスティガンの三名が討ち死に。」
「無駄死にだな。」
「お客人はご立腹だな。」
「夢見る石が危険だな。」
「なんとか奪回しないとー。」
「立場逆転ですな。」
「ドワーフ族の義勇軍が迫っているという。」
「ならばー我等は冒険者達を使う。」
「我等に仇成す者ぞ。」
「毒には毒をもって征する。」
「人間には人間。」
「冒険者には、冒険者を。」
「援軍を動かすには、補給路も必要だ。」
「兵站を考えておくのは、当然のこと。」
「よく言う。今現在兵站なんぞは~まったく考えていなかったくせに。」
「浮かぶ城砦の近隣が急に汚染されておりますな。」
「とりあえずの時間稼ぎが必要だ。」
「余裕ぶっこいていたのが、形勢逆転ですな~。」
「罠は、まだ何も発動していない。」
「時間を稼ぐための段取りが必要だ。」
そのころ、冒険者の知らないところでは、情報屋が如何わしい情報や間違った情報を垂れ流している。
11月27日寒いです。
上空はとても寒いです。
ゲルミア「おなかすいたー。寒いシー。」
トーエン「石ころの罠の向こうには行ってはいなかったなー。」
すたこらは螺旋の回廊をひーこらと上っていく冒険者たち。巨石を固定してあるのをいいことに、罠が起動しないとみるや、踏み越えていく冒険者。
どのフロアがどうなっているかを確認しつつ、塔の最上階まで一応確認する。
ごそごそと確認作業をしていると、階下から、低い叫び声が響いてくる。
咆哮の頻度は増えてきている。
さらにしばらくすると~。
「ひゃっほー。」
「宝はおれのもんだ~。」
「宝の山だ~。」
「いけぇ~。」
「乗り移れ~。」
塔の出口から広場に出て、ぎりぎりの場所から下を見て様子を伺う冒険者たち。
ぼろ布を張り合わせた気球がいくつか地上から上がってくるのが見えます。
ゴンドラには何人かの人間の冒険者が乗り込んでおり、鍵つめつきのロープを投げつけたり、なんとか空飛ぶ城砦に飛び乗ろうとあがいているのが見ることができます。
うまくいかず、失敗して落ちていく冒険者も何人かいます。
野太い悲鳴が響きます。
「 ほう、あっはっは、見ろ人がゴミのようだ!!はっはっはっは・・・。」
チェルシー「あららら~。」
トーエン「とりあえず~待つとしよう。」
上層の強風に巻き込まれて、トンでもないほう方向に流されていく気球がひとつ。
レッシュ「結局、盗掘の方々かな~。」
チェルシー「よくここまで~きたな~。」
暫くすると静かになります。
トーエン「では~飲料水の保管場所にいったん出向いて~。」
と皆を率いて、わらわらと城砦を下層部へと降りていく冒険者たち。
飲料水保管倉庫の前で段取りの確認をしている冒険者
その階下からは、のぶとい悲鳴が響き渡ります。
鈍い音と悲鳴が混じって聞こえてきます。
その後には、金属がころがる音がした後は静かになります。
レッシュ「1.6トンの水を生成することはできるけどー。容器がないとー単なる泉になってしまう。」
エリー「どうするんだよー。水をためないと~儀式もできない。」
チェルシー「樽ないのかよー。」
レッシュ「飲料水の樽の中身を破棄すれば~。なんとかなる。この樽は500リットル入るやつだしー。」
チェルシー「3本でなんとかなる。」
悲鳴をまったく無視する冒険者たち。
エリー「無視ですか~いいんですか。」
冒険者たちは、樽の中の水を破棄する。
1.5トン分の水を流してしまう。
「突然の鉄砲水?なんで~。あれ~流される~。」
「ひ~~~~たすけてー。」
「トマラナイ~。」
「あれ~~~~。」
という階下の駆け出しの冒険者たちの悲鳴は、冒険者たちにはまったく届きません。
レッシュ まずは真水を生成し、聖水にすべくぶつぶつ呪文を唱えている。
「ひ~~~流される。」
チェルシー「なんか~外では風が強いようですね。」
「なんとか~してくれ~。(悲鳴)」
「体勢の建て直しなんか~無理っす。」
「そこをなんとかしろ~。」
風を切るような轟音にかき消されてしまって、それ以上は聞こえない。
チェルシー「風の精霊の道具ないなー。」
トーエン「風の精霊関係って、かなり前に全部使いきってしまったしー。もうないよ。」
部屋を出て、外の様子を伺うと
強風に煽られて、真横にすっ飛んでいく駆け出しの冒険者の気球がふたつ。
アットいう間に視界から見えなくなってしまう。

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