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飢え

おっさん「違う違う違う。」
トーエン「本物は?」
おっさん「死んじゃったよー。あー言っちゃった。」
と口を手で押さえる。
トーエン「死んだの?」
おっさん「本物は、とっくに死んでるってー。」
トーエン「墓なんだから~死んでるよねー。」
おっさん「ふふふふふ。」とにやにやしているだけ。
チェルシー「貴方は何者?」
にやにやだけを残して消えてしまうちいさなドワーフのおっさん。
チェルシー「七人集めて、固めて合体させると英雄が復活するとかー。そして,悪魔を退治してくれるとー。」
トーエン「全部の不浄な荷物を全部、空飛ぶ魔法の絨毯にのせて、地上に遺棄するとしよう。」
その作業に一日ほどかかってしまう。
その間、捕虜を一端、楯の中の秘密の小部屋から出て、墓所に軟禁することにする。
作業が終わると、また、楯の中の秘密の小部屋に戻ってもらう。
その上で大量の荷物を楯の中の秘密の小部屋に放りこむ。
大量の荷物を一度に運んで、邪悪な荷物をすべて、近隣の地上に積み上げる。
トーエン 大地を魔法の籠手で大きく叩く。大地鳴動して、地割れが走り、積み上げた不浄なモノは地割れの中にことごとく呑み込まれてしまう。
レッシュ「奈落ってごみ箱のように使っていいのか? 」
トーエン「いいんです。」
とりあえず、墓所をうめていた様々な道具のたぐいは、トーエンの人力と苦労によってほとんどが消滅してしまう。
レッシュ「なかなかいい感じになってきたな。」
トーエン「エリー出番だ。それも本業だぞー。」
エリー「一体全体なんなんですかー。」
トーエン「拭き掃除だー。」
エリー「まずはー聖水だしてよー。」
レッシュ「どうするんだっけかー。」
おっさん「だめだーこりゃー。悪魔も絶対に帰還なんかーしくれないよー。」
呆れるちっさいおっさん。
レッシュ 巻物とか書物とかを必死に読みあさる
おっさん「だめだよーこれは後100年ぐらいー悪魔は帰ってくれないよー。」
レッシュ ぶつぶつと呪文を唱える
なんとか聖水をバケツに一杯分を用意する。
手分けして、周囲の床壁天井を必死に拭き掃除している。
トーエン「暇しているノームさん達よー手伝うのだー。」
グランビー「拭いてもすぐに雑巾が真っ黒になってしまう。意味はあるのか?」
トーエン「この墓所全部を綺麗にすればーいいのだ。」
ドック「何を言っているのだー。まったくー。」
スニージー「口を動かすよりー手を動かしてほしいもんだー。」
トーエン「この近所にドワーフ族の一団がきているはずだからー。空飛ぶ母艦でつれてきてよー。」
ドック「ほんとにーいるの?」
誰も答えることができないので困ってしまう。
トーエン「モルダ~援軍はちゃんと来ているんだよね。」
モルダ「それなりに来ていると思うけどー。」
トーエン「だからーその兵士達をつれてきてほしいのだよ。」
レッシュ「仕事は、掃除です。」
チェルシー「そう聖域の清掃です。尊い行いなのです。勤労奉仕ですからね。」
トーエン 「武器は持っていないと危険だけどね。」
チェルシー「聖域を取り戻すための奉仕をお願いしたいのです。」
トーエン「我らだけでは、ドワーフの神々への信心が足らないので~どうしようもないのですよ。」
レッシュ「種族が違うからね。」
トーエン「さ~ドムーフの兵士達よ。この場所を清めるのだ。」
モルダ「兵士って~言われても我ら二人しかいないんですけどー。」
途方にくれる二人です。
バイト「彼は準備をしているけどー。どうなんですかねー。」
モルダ「今までの時間でいくと~援軍をつれて、空中航空母艦で往復しても二週間って時間はかかってしまうのですよ。どうするんですか~。」
トーエン「そうだー掃除をしよう。我らだけでも~」
周囲からは、伝声管を通じて,あちらこちらから悪魔の不平不満の声が響きわたります。
モルダ「かなりご立腹のようです。飢えている感じがしますけど。」

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