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暴利

チェルシー「気球は、あれじゃ~どうしようもない。」
気球を煽った強風とは、まったく無縁で空飛ぶ城砦のすぐそばには、空中航空母艦「フィセタ号」がゆっくりまったりと飛んでいる。
トーエン「宝はないから~とっとと帰れ。」
駆け出しの冒険者「そんな言葉には、だまされないぞ~。」
トーエン「助言を無視する輩は、助ける必要なしだ~。金銀財宝なんか~ないのにー。正直に教えてあげたのにー。放置です。」
船長「あの装備では~助けられないなー。」
操舵手「無理っす。」
機関手「燃料のことも考えてほしいっす。補給のだんどり~とか~。」
チェルシー「助けようにも~牽引する為の長めのロープがない。」
レッシュ「捕虜を縛り上げるためのロープしかないとー。」
エリー「だめだ~。」
トーエン「15メートルのロープはあるが~。」
チェルシー「冒険者たるも、自力で解決すべき。助けを求めているなら~考える必要がある。」
レッシュ「われ等には、そこまでする必要があるのか?」
トーエン「助けてほしいか?」
レッシュ「ただし~宝物はないぞ。」
駆け出しの冒険者「え~~~~~。」
レッシュ「命より宝物がほしいらしいぞ。」
と冒険者の気球は、突風にあおられて、流されていく。
誰も止めることはできない。
トーエン「聖水を扉の隙間から流し込んで、じわじわいじめるってどうかな?」
レッシュ「1.6トンの水では部屋はいっぱいにはならないよ。」
トーエン「25トンぐらいの水が必要なんじゃないかな。」
レッシュ「500リットルの樽が7個はすでにある。雨水用のタンクをかき集める必要はないのでは?」
トーエン「呪文二回分の水は保管できるということかな。」
作戦会議でがたがたと段取りを確認している冒険者たち。
さらにしばらくすると~。下の階層から、また別の勇者の声がする。
「ひゃっほー。」
「宝はおれのもんだ~。」
「よっしゃ~いけぇ~。」
「誰もいねーのかよー。」
その声を聞きつけて、突然 魔法の指輪を使って姿を消すトーエン。
14人からなるドワーフの兵士たち
その周囲には、甲冑だけが散乱している。
その様子を見て驚いている兵士たち。
「なんだ~これは~。」
「どうやら人間用の甲冑のようだが~。」
トーエン「食べ残しか何かじゃないかな。」
広い張り出したバルコニー、中央に物置小屋がある。
以前変化はない場所。
トーエン「その小屋に何かいるとおもうのでーそーっとこっちに来てください。」
と離れた場所から声をかける。
ヘプティ「人間がいるぞー。」
ハンナル「なんだってー。」
スヴィーオル「騒ぐなとジェスチャーしているぞー。」
ヘプティ「まじかい」
ハンナル「面倒くせーなー。」
爪先立ちでゆっくり歩いてよってくるドワーフ族が14人
トーエン「中に何かいる。ゆっくりいこう。」
ヘプティ「開けないのか?」
トーエン「戦いたいの?」
ハンナル「戦わず退くのはーいいのか?」
トーエン「戦うのは後でもできる。モルダとバイトががんばっているんだしー。合流してからでもいいのでは?」
スヴォーオル「そんな奴もいたなー。」
ヘプティ「だれだーそいつー。」
トーエン「意外とつめてーなー。仲間思いじゃ~なかったのかよー。」
全員を引き連れて、倉庫まで撤退する。
フラール「階段ばっかりじゃん。」
ナーリ「下界は大変なことになっとる。」
トーエン「なんでー。」
ヘプティ「そうそう。冒険者相手の急ごしらえの町ができておる。」
トーエン「粗悪な食料を高値で売りつける悪徳商人とかー。」
スヴォーオル「屋台に気球を売りつける商人とかー」
ヘプティ「儲けようという有象無象が集まってきておる。」
フラール「みやげ物屋までいるぞ。聖地巡礼とかぬかしておる。」
チェルシー「天空城饅頭とか?」
トーエン「最初と違う話があります。悪魔を追い払って、ここを浄化するとーこの城はもとの場所にもどるそうです。」

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