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無理難題

チェルシー「通商代表にお目通り願いたい。」
ちゃんとした身なりで小ぎれいなドワーフが一人出てくる。
周囲には、それなりの衛兵が何人も控えている。
マイケル「今度はどんな難題かな。冒険者よ。勝手に土足で正門をあけて入ってくるから城まで建てることになったのは、何も感じていないんじゃ~ないかね。」
チェルシー「ドワーフの失われた古代遺産を見付けました。英雄の墓と呼ばれているものです。その墓は空を飛んでいまして~。もうじき、この辺りにくるのです。よからぬ者も住み着いてましてー。すべてをお返しするつもりなんですが~。そのよからぬ者をなんとかしてほしいのです。手助けしてほしいんです。」
マイケル 喜んだり、悩んだり~頭を抱えていたりする。
マイケル「空を飛んでいたと~。」
チェルシー「はい。飛んでいます。めっちゃ~飛んでます。」
マイケル「結局~また無理難題ではないか~。」
魔法の石からトーエンの声が響く。
トーエン「え~現在 墓の中からの伝言ですけどー。具体的には悪魔がいるのですー。勝てますかー。勝てないならば、どこか他に持っていきますけどー。どうします?」
マイケル「ちょっと~お前らーいつもそうなんだがー。ちょっと待てくれ!急すぎる。」
トーエン「消滅教団がいろいろと工作しているので、呪いがかかっていると。」
マイケル「いやいや~。呪いがかかっているので失われたと古に伝え聞いている。」
チェルシー「なんとか~解除してほしいんです。」
マイケル「しかし~どうやって飛んでいるのだ。理解不能だ~。」
トーエン「もうすぐ着くので、軍隊揃えてまっとけー。大丈夫?下ろしてもいい?」
絶句するマイケル。
トーエン「そっち騎士団やら軍隊で勝てる?」
チェルシー「我等も、もちろん手伝いしますけどー。」
マイケル「おい!ノーム族の空中浮遊要塞って近所にいなかったか?」
係      「偏屈ものの空のノーム達ですか?」
ばたばたしている係官たち。
係      「空中浮遊要塞をなんとか、ここいらまで持ってこれないか?」
トーエン「なんでしたら~下ろしますけど~。なんでしたら~その近くに着陸させられます。」
すんごい自信です。
係      「そんなにほいほい動いたっけ?」
係      「降りられないという呪いではなかったかとー。」
チェルシー「とりあえず、持ってきてもいいですか?」
係      「なんとか、取り返したいですねー。」
係      「ある程度の損失はありますね。」
係      「数百年前の失われたモノが今手に入るかもしれないのだぞ。」
トーエン「千載一遇のチャンスですよ。見えるところまで行くから~後はがんばって兵士を集めておいて。なんだったらードワーフがチェルシーが戦士三人ほど乗せてきてよー。」
チェルシー「なんでしたら~見に来る為の選抜メンバー三人お願いします。それなりにちゃんとした装備をした戦士にしてください。」
暫くすると、完全装備の甲冑に武器を山ほど背負った屈強な重量級の戦士がガチャガチャと音をたてて集まってきます。
チェルシー「だめですってー。重量オーバーです。運ぶことはそれではできません。二人にしてください。」
戦士「話が違うではないか~。」
チェルシー「重たいと運ぶことができないのです。分かってください。」
戦士「どこにいくかもわからん未知の場所には、それなりの装備が必要だ。」
とりあえずドワーフ二人をのせて、空飛ぶ魔法の絨毯でそそくさと出発する。
マイケル「あ~~~。また無理難題ではないか~。」
と頭を抱える。
レッシュ「捕虜の面倒をみないとー。かなり衰弱してるしー。」
料理を勝手に肉を焼いたりしている。
そりゃ~十日間放置でしたのでーとても衰弱しています。
トーエン「そんなのエリーが面倒みてくれるよー。」
エリー「かなり弱ってますけどー。」
トーエン「え~なんで~面倒みないの?」
エリー「え~~面倒みないといけないんですかー。」
トーエン「メイドでしょー。」
エリー「こんな邪悪な奴、面倒みたくありません。ほっぽっといてーいいんじゃ~ないすかー。臭いし汚いし~。ちょっと~無理~って感じなんですけどー。」
レッシュの介抱でなんとか一命をとりとめた。
後数日の命であった捕虜達。通常、絶食二週間が限界です。

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