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魔法の容器

一旦、神殿の門の前まで、撤退した冒険者達。
トーエン「まずやることがある。尋問だ。さ~この杓杖の起動呪文をおしえろ~。」
一人拉致した魔法使いを尋問する。
魔法使い「知らないってー。ほんとにー知らない。」
トーエン「夢みる石を製造しない方向にもっていくことはできないものだろうか?」
チェルシー「それって、基本的な方針というか、根幹にかかわることなんじゃ~ないのか?」
魔法使い「それは、方針を決定している上層部に言ってほしもんだー。」
トーエン「それってどこにいるの?」
魔法使い「それは,わからぬ。」
トーエン「それが一番の問題なんだよね。上層部は、ずーっと隠れているんだよね。」
魔法使い「いやいや~もうかなり根絶やしにされてしまって。ここには、教団員は、ほとんどいなくなってしまった。」
レッシュ「地下の炎の魔人は、なにもしていないんだっけか?」
チェルシー「そうそう。何もしていない。」
魔法使い「せっかく作りあげた二つの塔が跡形もなく破壊されてしまった。」
トーエン「そんなことを言っても、夢見る石は迷惑なんだ。」
魔法使い「いやいや~俺は、これを製造する為に招聘されてここまできたんだ。」
トーエン「ひょっとして、製造する技術はまだあると?」
魔法使い「本来のものは、どんな物かは、しらないしー。製造方法なんぞは、知らない。ひょっとして似たようなものを製造していたのかもしれない。」
レッシュ「どこから、来たのか?」
魔法使い「なんでそんな~ことを答えないといけないのか?」
トーエン「だって~尋問だもん。事情聴取だもん。」
魔法使い「そうか~。尋問されていたのか?」
ゲルミア「俺よりやさしいじゃん。」
エリー「外野は、黙っていましょうねー。お口にチャックですよー。」
魔法使い「ボリスデンというところから~来た。」
ゲルミア「うーーーー。うーーーー。」
レッシュ「上層部に請われてきたとー。」
魔法使い「いやいや~。金で雇われてきただけだー。」
レッシュ「普通の魔道士?」
トーエン「普通の悪い魔法使い。」
魔法使い「いやいや~。普通の魔法使いだ。」
トーエン「え~。夢見る石を製造やる輩は、すべからく邪悪であろー。」
レッシュ「たんなるマッドな魔法使い?」
トーエン「ふつーのマッドなやつなんていないぞー。ふつー邪悪だ。首領の居場所なんかは知らないかな。」
魔法使い「雇われきたのでー。そんなことは、知らないよー。まだ、前金ぐらいしかもらっていないのでー。ひょっとするとー。今のどさくさで報酬なしかもー。(泣き)」
レッシュ「今までどうして~いたのかな。」
魔法使い「それなりに、働いていてー。食事と宿も提供されていたのだがー。もう何もなしかもー。現場監督も下働きも、手当てを支給してくれていた出納係ももういないしー。」
トーエン「地割れに飲み込まれても、死んだわけではないのでー。まじでまじで~。」
怪訝な顔をする魔法使い。
トーエン「わりと帰ってきている人も一人二人いてー。帰ってきた途端に送り返したけどね。」
怪訝な顔をする魔法使い。
レッシュ「よく送っているよね。」
トーエン「闇雲に送ると苦情がくるんだよね。」
レッシュ「喜ぶ人もいるのだがねー。」
トーエン「君は生きているだけで~何人も人をあやめることがあるだろう。」
魔法使い「俺は、そんなことはしたことがないってー。」
トーエン「なんだってー。」
レッシュ「じゃ~何をしていたのだ。」
魔法使い「魔法瓶という呪文の瓶。すなわち器を製造していたんだってー。」

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