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地獄への扉

ヴァラン「バインダンゲル大神殿は滅んでいるわけではないからね。」
レッシュ「え?どういう意味でしょう。」
ヴァラン「あくまでも、カモフラージュだよ。騙されているのは君たちのほうだよ。」
カルシアス「策士が多すぎるがねー。」
レッシュ「もうちょっと詳しく説明してください。」
ヴァラン「あそこからは、誰も撤退していない。そのままなのだよ。」
カルシアス「法の神も欺いているのだよ。」
ヴァラン「騙されたふりをしているかもしれぬがな。」
トーエン「派兵の神託は、法の神ですよね。」
ヴァラン「うむ。それは言う立場にはない。」
カルシアス「あの神殿を守っているのは、法の使徒やその兵士かな。」
ヴァラン「あの神殿を今守っているのは?怪物ばかりではないのかね。」
カルシアス「入り口を守っていたのは、蔦をまとった怪物である。よく考えてみたまえ。」
レッシュ「ドロウエルフ達?」
ヴァラン「いやいや。ドロウエルフは、とりあえずー撤退してしまっている。」
カルシアス「君たちの手柄というべきかな。それとも元からすくなかったのも事実だがー。」
ヴァラン「縛られし神の下僕が何故、暗躍しているのか?その者(ゲルミア)は、そいつの手先だぞ。」
カルシアス「本人は、まったく分かっていないかもしれないがね。」
ヴァラン「唆されて、ここまで来たのであろうに。」
カルシアス「ここまでタイミングがいいわけがないではないかー。」
ヴァラン「もう少し考えたほうがよいのではないかな。」
カルシアス「本人は、うまく使われていることすら気がついておらぬかもしれないが。」
トーエン「そうそう、バインダンゲルの変わりようがすごいんですよね。その理由は、何かあるのですか?」
カルシアス「怪物達をうまく使っているだけのこと。そう見えているだけではないのかな。」
トーエン「元の形が変化しているということではないと。」
カルシアス「隠蔽しているだけのこと。」
レッシュ「では、神殿で何かが行われているとか。」
カルシアス「力を蓄えているということだな。」
レッシュ「まずいんじゃないですかー。」
カルシアス「もう少し考えたほうがよいのではないかな。」
レッシュ「よくご存知ですね。」
ヴァラン「我が神は全能なり。」
二人の取り巻きも異口同音にその文言を唱える。
びっくりする庶民達。
カルシアス「今までの信仰を捨て、我等に加わることをお勧めしよう。」
トーエン「紫水晶の一団すなわち、消滅教団の連中ってことになるのか。」
ヴァラン「うむ。」
カルシアス「とりあえずー彼らは欠員補充ができたというわけだよ。」
レッシュ「ナンバー1,ナンバー2とか」
カルシアス「あの二人は、帰ってはこなかった。」
ヴァラン「地獄への扉が開くならば、それは可能かもしれぬがー。」

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