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説得しない

日付は変わって、日の出とともに、丘の下の町では、勝ち名乗りをあげるもの達の怒号が聞こえます。
領主や司祭の酒は、どうにかぬけたようである。
トーエン「大丈夫ですか?」
領主「何がどうなっているのか?よくわからん。頭がいたいー。」
レッシュ「貴方のやった行いに怒った民衆が暴動を起こしたようなんです。」
領主「なんのことだかーさっぱりわからんのだよ。」
レッシュ「だったらー城壁に立ってみればわかるよ。」
諭されて、のこのこ出向くと、目が点になり棒立ちとなる領主。
トーエン「酒は、ほどほどにね。」
レッシュ「そっちかよー。」
トーエン「前後不覚になるまでー飲んじゃ~だめだろー。」
住宅地には、昨日まではなかった白亜の立方体がたっている。
トーエン「いきなりかよー。なんだ~あれ~。すごいなー。」と白亜の立方体を指さす。
暴徒「城は落ちた~我等の時代だー。」
という暴徒の叫び声がちょっと聞こえてくる。
トーエン「こりゃ~いい。領主になろうという若者がいるらしいぞ。」
領主、司祭、の二人は呆然としている。
レッシュ「直接交渉したいほうがいいのではないのか?」
領主「あんなーところ行けない。行けない。」
レッシュ「ちょっと行って話をすれば~しくじれば、死ぬだけだから~。大丈夫...大丈夫。」
トーエン「しくじれば、首が板の上に乗るだけなんだけどねー。」
レッシュ「あれだけの暴徒を相手にするんだからー。押し寄せれば、ふせぐ術はない。そこは、口八丁手八丁で説得するしかない。」
領主「無理無理無理~。」
レッシュ「じゃ~断頭台の露と消えるだけかなー。」
暴徒の盛り上がりは異様である。
「時代がかわった~。」
「昔の神は、死んだ~。」
「次なる神は今舞い降りた。」
「みんなを幸せに~。」
殴り書きののぼりがいろいろと立っている。
かなり異様な雰囲気でもある。
トーエン「もう諦めてもいいんじゃ~ないのか?」
領主「え~~~。(T-T)」
トーエン「ほっといても~いいんじゃ~ないかな。」
司祭「まじかよー。」
レッシュ「話を聞いたほうがいいんでないか?」
領主、司祭をそのままにして衛兵にまかせて、ほてほてと歩いていく冒険者達。

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