« 負傷兵 | トップページ | 本物 »

論破

レッシュ「行けないんだ。」
子鬼「うちら~蔦に絡まっているだけー。」
トーエン「もう行けるんじゃ~ないの?蔦かなりなくなったし。」
子鬼「いやいや~。まだ沢山ある。」
チェルシー「なんなら~全部の蔦を燃やしてしまえばー。」
トーエン「杖がもったいない。油と松明で充分じゃ~ないのかな。」
レッシュ「それよりも、廃屋を検分しないとー。」
人が住んでいた廃屋ですが、直前まで休憩していた後や建物周辺には、
怪物達が休憩していたような痕跡がかいま見ることができます。
足跡や食いかけの肉など。糞やゴミが散乱している。
トーエン「指令書やメモ書きとか、そういうものが何もないか。」
エリー「つまんないー。」
チェルシー「羊皮紙のたぐいは、何もなかったー。」
結界の唯一の入り口部分である門へと向かう冒険者達。
門を閉ざすように大きな石像が二体鎮座している。
トーエン「邪魔だなー。」
チェルシー「とっとと壊しましょう。」
レッシュがハンマーをいきなり振るう。
石像の指先から迸る粘度の高いマグマがどろどろと吹き出すが、そんなことではまったく動じない冒険者達。
叩き壊して、先へと進む。
チェルシー「ふう 強かったぜー。」
エリー「なかなか危険な奴でした。」
レッシュ「高速化と耐火の魔法の指輪の効果ですってー。」
門を越えてすすむと広場が開ける。
人間に紛れて、人食い鬼やオーク鬼、コボルト達がせっせと作業をしている。
いきなり入ってきた人間に驚く作業員。
トーエン「作業中止。」と大きく叫ぶ。
もっと驚く。
トーエン「解散。」
わらわらと寄ってくる人間の作業員達。
作業員「そんなことをいきなり言われても~まだ、報酬もらってないしー。」
怒り出す作業員達。さながら、労働争議の団体交渉状態。
トーエン「約束していた報酬はいくらだ。」
作業員「金貨10枚」
トーエン「だらだら働いていると命をとられるぞ。最終的には柱の一部になってしまうぞ。」
作業員「へーそうなんだー。」
トーエン「なんだよー。その反応。」
作業員「古き精霊の目の教団幹部の言うことにはー。あの柱の完成の暁には、我等は神になるとー。」
トーエン「お前らの信じる神はいったいなんだ~。」
作業員「炎の王アイミックスだ~。」
作業員「そうだ~我等の王アイミックスだ~。」
作業員「そうだ~。そうだ~。」
トーエン「こんなところでアイミックスって連呼するなー。」
作業員「我等の神は、我等を裏切るはずがない~。」
作業員「おれは~アルハイドラだけどー。」
作業員「おれも~そうだー。」
トーエン「氷はいいの?」
作業員「なにそれ~。」
エリー「知名度がないようですー。」
トーエン「アイミックスか~。威勢のいいおっちゃんだったよ。」
作業員「なんでー生きてるのー。」
トーエン「確かに精霊世界であったよ。彼は復活しません。」
ときっぱりと言い切る。

|

« 負傷兵 | トップページ | 本物 »

episode-3」カテゴリの記事