« 炎 | トップページ | 論破 »

負傷兵

負傷兵「その錫杖かなりやばいんじゃ~ありませんかー。」
かなりの範囲の蔦や草木がもえており、周囲には消し炭になったヒト形のものがあちらこちらに散在している。
一応鎮火したようだ。
その先には、廃屋がちらほら見える。
負傷兵「旧バインダンゲルの住居って感じですかねー。」
トーエン「どれだけの負傷兵がいるのか?」
負傷兵「かなりの人数がいますよ。」
トーエン「魔法の道具をかしてあげるからー。さっさと直しなさい。」
チェルシー「早く撤退したほうがいいと思うよ。」
トーエン 「どの辺りから来たのかな。」魔法の指輪を貸しあたえて、話を聞き出そうとする。
負傷兵「我等はオデオの町から来たのだがー。」
トーエン「聞いたことがあるなー。法の神様も~結構無茶をいうよねー。」
負傷兵「いや~そうは言っても、前金もらってしまったし、ねー。
レッシュ「ってことはー傭兵か。」
チェルシー「命あってのものだしー。もう充分働いたんじゃ~ないの?補給部隊にとか配置転換してもらったほうが
いいんじゃないかな。」
負傷兵「そうそう、最近、補給が滞りがちでねー。困っているのですよ。もう食料も底を突つきそうだシー。」
チェルシー「なら~ばー。ここを撤退して帰還したほうがいい。様子を見に行ったほうがいい。
ましてや~後方支援部隊であっても~契約は成立するんじゃ~ないかな。」
負傷兵「となりのチームは、途中横領されてー半分しかこなかったみたいなことも聞いたしなー。」
トーエン「概ねそんなもんじゃ~ないかな。横領はどこにでもある。うんうん。」
やる気がどんどん低下していく負傷兵達。
そそくさと指輪を回収するトーエン。
元気になればーそそくさと帰るだろうと勝手に思っている。
最後のテントの様子を見に行くと、負傷兵ではなく困窮して、やせ細っている兵士ばかり。
トーエン「鍋をもて~い。」
レッシュ 魔法の鉄鍋を取り出し、水を満たして暫く待つ。
エリー「あらあら~不思議~。」
周囲から先程の負傷兵もわらわらと寄ってくる。
魔法の雑炊が出来上がる。
トーエン「これで~腹みたしー。マイドゥ神を信仰するのだー。」
レッシュ「あー言われちゃったー。」
汚いお椀を持参し、赤い帽子をかぶった子鬼までが配給の列に並んでいます。
子鬼「マイドゥ~さいこー。」
***子鬼四匹は、レッシュに一宿一飯の恩義を感じた****
トーエン「ここは、旧バインダンゲルだからー住み出したのは最近じゃないのか?」
子鬼「そうだよー。」
トーエン「ならば~どちらから来たのか?」
子鬼「あっちー。」
子鬼「いやいや~そっちだよー。」
子鬼「北からだってー。寒いからーここまできたのだー。」
トーエン「たしかにー。」
レッシュ「何人いるんだよー。」
子鬼「沢山だな。」
子鬼「さっき沢山死んだ~。」
トーエン「ここは暑い?火が燃えているしー。」
子鬼「あんなところにはいかない。いかない。」

|

« 炎 | トップページ | 論破 »

episode-3」カテゴリの記事