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宴席

レッシュ 「変わったことはなかったと~。」
司祭   「それいうことがあったのはひと月ほどまえ。皆が食料を送るために苦労しておるのだ。そして、税金があがったのじゃ。」
レッシュ 「贅沢は敵、欲しがりません勝つまでは~。」
チェルシー「神託のその続きはご存じですか?」
司祭   「いや~その後の話は知らないが~。」
レッシュ 「神託の細かい最後のところをもう一度確認したいのですが~。」
司祭   「まったくも~。バインダンゲルの神殿が異教徒どもに占拠されておる。よって奪回せよじゃ~。それがここだけではない。あちらこちらでも似たような神託があって、挙兵しているという話があったのじゃ。勇士達は、てんでに向かっているという話であった。遠いハンメルの兵も向かっているという話もあった。」
トーエン 「確かに~そういう話もあった。」
司祭   「地元民は『さすが、司祭様だ。』と言ってくれたわけだ。酒!あれ~なんでないんだっけか??。」
レッシュ 「おじーさん。先飲んだ~じゃないのー。」
司祭   「あれ~そうだったかのー。では~朝ごはんにしないとー。」
チェルシー「さっき食べたでしょー。」
司祭   「あれ~そうだったかのー。」
トーエン 「この程度の神託で派兵されるとー生贄がどんどん補充されるなー。」
レッシュ 「派兵を要請する書状とかはきていないのですか?」
司祭   「それはしらぬ。」
レッシュ 「酒をあげるから~領主への面会ってなんとか~ならないかな。」
チェルシー「ボケているのか、アル中なのか~肝硬変なのか~微妙だなー。」
係官   「もう時期、日もくれそうな時刻になりますがーどうなさりますかな。」
トーエン 「そうだなー。領主の晩餐にでも、招いてくれよー。」
係官   「見栄っ張りな領主は、本日たいそう機嫌がよいのでー、晩餐に招いてくれるそうです。いかがなさいますかな。旅行者には見栄を張りたいというだけのようですけどー。」
チェルシー「招かれましょう。」
と呼ばれてるままに、屋敷へと案内される冒険者たち。
勝手についてくる司祭。
挨拶をして、食卓につく冒険者たち。
とりあえず機嫌がよい領主。
司祭「ひさびさにいい食事だー。」
とがつがつ食べている司祭。
その暴食に眉をひそめる領主。
レッシュ「こういうものは、体によくないのでーだめです。」と酒の入ったデキャンタを取り上げ、領主のそばにもっていく。
司祭 絶句
レッシュ「爺ちゃんは、今病気なんですから~お酒はひかえないと~。」
手を伸ばしてなんとか~酒を一杯だけでもありつこうとするが届かない。
領主「まーまーよいではないか~。」
とその遠ざけたデキャンタをむんずっと掴んで、ドボドボと酒を注いでぐいぐい飲んでいる。
レッシュ「領主様は、何も問題がありませんのでー。」
その隙をついで、領主の傍らにすべりこんで~杯をささっとだす司祭。
領主 デキャンタをむんずっと掴んで、ドボドボと酒をそそぐ。
司祭「ありがたき幸せにございますです。」
二人でげらげら笑っている。
レッシュ「だめだ~こりゃ~。飲んでるしー。」
トーエン「ドロウに乗っ取られている気配が微塵も感じられません。」
チェルシー「欲望の赴くままに生活しているだけでしょう。」
宴席は、だらだらと続き、質素倹約や美徳なんぞは皆無である。
しばらくする館は外から怒号と爆音がする。
血相をかえた係官があたふたと宴席に入ってくる。
係官「下の町で火の手があがり、領民どもが騒いでおります。なんとー増税をやめろと騒いでおります。」
トーエン「打ちこわしってことはー一揆ですね。」

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