« 少女 | トップページ | 探し物 »

老人

呼び込みをしている貧民の少女を探すことにする冒険者。
周囲を観察していると、ここまでなんとかやってきた人たちは、治療しているか、とりあえずここまで来た敗残兵は、気力がないにしても、無職で仕事がない。
敗残兵を装い、ここでうだうだしている人たちは、何もしないで食事にありつこうとしている。
かといって所持金もないので、酒を買う金もない。
そして、元気なけが人は、ただひたすら、時間がある。
リハビリもしないでうだうだしている。
貧民の子供達は、まだそれでも何かして、対価として食料にありつこうともがいているという感じします。
老人   「冒険者は帰ってこなかったのだ~。」
と時折絶叫している。
それを見つけて、すたすたと寄っていくトーエン。
トーエン 「その帰ってこなかった冒険者っていったい誰のこと??」
老人    ( ̄O ̄;)ギョッ
トーエン 「それって、俺のこと。」
老人    (・_・。)(._.。)(・_・。)(._.。) ウンウン
トーエン「そんなのーすぐに帰ってくるとは言っていないじゃないか~。帰ってきたときには、隠れ砦には誰もいなかったぞ。」
老人「大変だったんよ~。戦いは激戦も同胞も次々と敗れていって~食料も滞るし、o(T^T)o o(T^T)o」
トーエン「こっちも大変だったよ。」
老人「巨人がやってきて、太刀打ちすることはできなかった。ひたすら一方的に排除されたというか~。ゴミのように扱われてさ~。あれは戦いですらなかった。」
トーエン「こっちは、世界をひとつ救ってきた。それも炎の王子と直接対決して帰ってきたのにー。誰もいなかったぞ。」
老人「だったら~こっちの世界も救ってくれよ~。我等は、一方的に攻撃され続け、反撃もまったく実にならず、敗走につぐ敗走で撤退してきたのだ。」
トーエン「麗しのレアスと戦って勝利してきたというのに。」
老人「最近、我らの面倒をみてくれるのは、マラクラというエルフの女性ぐらいだよ。」
隣の老人「そうそう怪我をしておるのに、献身的に人間の面倒をみてくれる。ドワーフの為に戦ったのにドワーフはここには現れないのー。」
チェルシー「どこかで聞いたことがあるぞ。」
トーエン「それは、エルフではないはずだ。おかしいー。」
老人「包帯をまいて、眼帯をして、半身不随だが~何かと面倒をみてくれるいいエルフだ。顔は半分重傷を負っているようだったが。」
隣の老人「そうじゃ~。自分のことなんぞ投げ出して、我らの為に働いてくれる。ええエルフだ。」
トーエン「違う。そんな奴じゃない。」
老人「毎回ちゃんと高価な薬をもってきてくれる。」
隣の老人「そうじゃ~。あれで元気になったぞ。」
傍らの老人「この薬で幸せになれるとただ同然で配ってくれている。」
チェルシー「おかしい。」
トーエン「そのうち、血を吐いて倒れるとか~。」
老人「そんなはずは、ない。」怒り出す老人達。
レッシュ「思い出せない。」
チェルシー「環状寺院に行った理由が、マラクラを探して向かったってことじゃ~なかったかと。」
トーエン「で、そのマラクラはどこに?」
老人「毎週この周辺で薬を配っているよ。」
隣の老人「我らからマラクラ嬢ちゃんを取り上げようとしているな~ゆるさんぞー。」
トーエン「今度くるのはいつかな。」
老人「五日後かな。」
隣の老人「我らからマラクラ嬢ちゃんを取り上げようとしているな~阻止してやる。」
傍らの老人「老人だからと馬鹿にするな。」
レッシュ「どこから~くるの?」
老人「郊外から、西から前触れもなくやってくる。」
レッシュ「その薬ってどういうもの?」
老人は、薬包を取り出す。中には白い粉が入っている。
レッシュは呪文を唱えるも、魔法は何かかかっている。
チェルシー「魔法の茸の粉とか。」
その場を離れることにする。

|

« 少女 | トップページ | 探し物 »

episode-3」カテゴリの記事