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帰途

交渉が決着すると、
トーエンは、魔法の楯の秘密の小部屋から、縛られた魔法使い(バーチ)を引っ張り出して、放り出す。
受け取り縄をほどく村人達。
バーチ「ここは、いったいどこだ?」
グルソウ「確かに受けとった。では、対価を払わないといけないな。」
村人全員「よそ者を排除せねばならぬ。」
バーチ「速やかに退去をのぞむ。」
村人全員「そう、よそ者は、速やかなる退去をのぞむ。」
トーエン「そんなことならーもっと早く差し出せばよかったなー。」
と話をしていると、冒険者達を大きな影が覆う。
漆黒の巨躯をうねらせて、巨大な羽が上下にさせつつ、近場に降り立つ。
ちょっと赤茶けたスジが幾重にも走っている光沢のある鱗が輝いている。
冒険者達をのせて、飛び上がるアダマンティンドラゴン
周囲を取り囲む分厚い霞を一気に通り過ぎ、さらに空の高みへと舞い上がる
アダマンティンドラゴン「不便なやつらだなー。休憩をこんなにとならいといけないとは。」
休みつつ、野営をしつつ一週間ほど飛び続ける。
廃墟になったバインダンゲル神殿を見かける。
トーエン「ちょっとーあそこの神殿目掛けて、一発あつい~吐息を一つお願いします。」
ドラゴン「なんで~。」
トーエン「彼処辺り、なんか~邪悪な気配がみちているでしょう。ちょっと~サービスしてくれよー。いいじゃん。いいじゃん。」
ドラゴン「余は火をはかない。酸もガスもはかない。」
トーエン「なんでもいいから~やってよー。ぼわん~とやってよー。」
ドラゴン「しょうがないなー。」
口を大きく開く
ティロリロティロリロティロリロ
いく筋もの波うつ光が神殿めがけてねじ曲がりつつも飛んで行く。
廃墟には大きな火柱があがる。
建設中の塔が一つ煙をあげて,崩れ落ちていく。
住宅だったモノは崩れ落ちている。
しかし、白くそびえるオベリスクは微動だに しない。

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