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惨劇の後に

罵声と怒号はさらに大きくなる。
ぶつぶつぶやく咎人
「神は何故余を助けぬ。見ているだけのだ~。」
「それが神というものなのだ。」
「今までの身を粉にした意味はなんだったのだー。何故このような責め苦を受けねばならぬ?」
「それが人というものなのだ。」
「おかしいー。それは奇怪しい~。」
身も心もぼボロボロになった遠征隊が帰還する。
人の姿は皆無。
「警告!汚染地域の為立ち入りを禁ずる。無視する者は、命の補償はできない。」
となぐり書きの看板が入り口にある。
無視して、入っていく遠征隊の面々。
廃墟の町を見て呆然となる。
広場の大穴を前にして、しゃがみ込む老人が一人。
白髪の老人は、やつれ生気はない。
老人には手かせ足かせがされて、鎖が繋がれているが長い為そんなに不自由ではない。
騎士「何故だ?この町はいったいどうしてしまったんだ?」
老人「わからぬ。わからぬ。わからぬ。」
騎士「遠征は何の価値があったのたのか? おかしい。」
老人「遠征?そのようなことはしらぬ。」
騎士「貴方が命じたことだろー。大勢の同士が死んだというのに。無責任だ。」
解のない不毛な口論は続く。
怒りに任せて、騎士は剣を老人に突きたてる。
老人「我は破滅を望む。」
「すがるだけの亡者には報いが必要だ。」
「・・・」
老人は崩れ落ちる。

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