« 惨劇の後に | トップページ | 高位の者達 »

破滅を夢見る者

「ゼハァハァハァハァハァハハ。余が手を下したわけではない。」
「責め苦を与えたのは人だ。」
「神を呪詛するならば、その報いを受けなければならぬ。」
情念、呪い、悲痛な思いが混ざった風が辺り吹き荒れる。
帰還した騎士達は、次々と崩れ落ちていく。
「それでは儀式を始めよう。」
「この地を離れた死すべき魂を呼び戻し、まだ一仕事をしてもらわないとな。」
「我等の新たな指導者を招聘する。」
「そして、幹部二人も召還するとしよう。」
「欠員が多いので、それはしょうがないことだな。」
暗雲が立ち込めて、日の光は、あんまり感じることができない。
辺りには、甲冑や遺体が散乱して、静かになる。
その多くの骸の中から、窶れた老人が剣を支えに立ち上がる。
瞳の奥は鈍く赤く輝いている。

|

« 惨劇の後に | トップページ | 高位の者達 »

episode-2」カテゴリの記事