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逃避

7月13日 夜
トーエン「悪い奴がもっと悪い奴に入れ代わっただけとか~。」
チェルシー「儀式の段取りをしている奴がいるんじゃ~ないかとー。」
トーエン「一番エライ奴は、一番高いところのすみにいるはずだー。」
レッシュ「バカとなんとか~は高いところが好き~。とかね。」
冒険者達は、地下牢獄から、今度はごそごそと地上へとあがっていく。
神殿を人気のいないところばかりをひたひたと進んでいく。
屋上にまであがると、屋上には何体もの石像があちらこちらに設置されている。
人形のものもあれば、ガーゴイルなんかおきまりのものも、魔よけとして設置されている。
トーエン「真実を見通す眼力ってもう使えないんだっけー。」
レッシュ「ネタ切れです。明日ですね。」
スタスタと階下へと降りていく。
静かな神殿内部。
気温も高く、地面に寝っころがって寝ていても死なない程度の気温になっています。
野宿する人達も散見されます。
家財道具を荷車に積み上げて夜逃げをする人達の姿も見えます。
妖しいとおもって、そろりと近づく冒険者達。
チェルシー 神殿を出て、その一団に背後からそろりと寄って声をかける
びっくりする 市民。(;^_^A
チェルシー「どうして~逃げ出すんですか?」
市民「お金を払わない奴ばかりだから~。こっちはあがたりだ~。生きてはいけない。ほそぼ
そとやっていた食堂だって、目の前で無料の焚き出しなんかーやられたら、客なんかこない。
レッシュ「ずーっと前からそうなんですか?5
市民「そんなのーどんどん酷くなる一方だ。お土産モノ屋の通りだってーもう土産モノ屋がも
うない。みんなとっくに逃げ出したよ。ここに居すわる貧乏人ばかりなんだしー。」
レッシュ「一時的な話ではなくって?」
市民「どんどん酷くなっているんだってー。」
レッシュ「儀式が終わったら、持ち直すんじゃ~ないんですか?」
市民「そんな希望が持ってないぐらいにひどいんだってー。他は、しらんが~うちはもう限界
だ。土産モノ屋の出て行った後にすぐに無料食料配給所ができるんだもん。『無料じゃないの
は、詐欺だ。』といい出す若者まで現れる始末。そんな奴なんか相手にはできない。」
広場の周辺では、小さな石柱を配置している教団の作業員の姿があちらこちらで見ることがで
きます。
その作業員のところに向かう冒険者達。
トーエン「イベントは、いつ開始なんですか?」
作業員「それは後二日だよ。」
トーエン「それはいつから決まっていたことなんですか?」
作業員「それは二カ月ほど前から、決まっていたことらしいが~。」
そそくさと荷物をもって逃げ出す市民。
トーエン  夜逃げする市民達を追い掛ける。
トーエン「二カ月ほど前から、こうなることはわかっていたんじゃ~ないのですか?」
市民「そんなのー考えてないよー。」
トーエン「告知があったのは、いつぐらい?」
市民「二カ月ぐらい前じゃ~なかったかな。」
トーエン「日にちは確定した告知ではなかったとー。」
市民「そうそう。ここにきて、巡礼者が急増してきたのだ。皆早くいかないと儀式に間に合わ
ないと。口々に呟いていた。」
そそくさとその場を離れる市民達。
作業員の後から僧侶がやってきて、祈るとほんのりと輝きはじめる石柱。
周囲には温かい光を投げかけます。

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