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消去

トーエン「笛で全部吹き飛ばされたら困るじゃ~ないですか。」
アイミックス「ここで吹いても音がするだけ。意味はない。」
トーエン「レアスが逝ってしまったのでー我が輩で妥協しませんか?」
火の巨人「こそっと笛を渡せ。」
そそくさと浮いているレアスを拾い上げようとする第二卿。
アイミックス「早くしてほしいな。王女が他にいろいろと呼びつける前に~。」
トーエン「王女といっても~とんでもない長生きなんでしょうけど~。」
火の巨人「そりゃ~世界ができる前からいるからなー。」
エリー「婆ぁ~じゃん。」
トーエン「あんたも爺いじゃ~ないですか~。」
アイミックス「定命のものが~。(-_-メ)早くせぬと五人目がやってくるぞ。」
トーエン「え~何がくるの?」
レアスは、巨大な亀の甲羅のうえに乗り、ひと息ついている。
ピューーーっと水を吐いている。
実は、ドラゴンタートルです。
トーエン「水の王女の復活には間に合いませんでした。共に戦いましょう。炎の王子よ。レアスを取り戻しましょう。今なら半覚醒状態だから、やれるかも。」
火の巨人「早く笛を渡せ。」
レッシュ「それを何に使うのか言ってくれいとー。」
チェルシー「我等の身の安全は?」
火の巨人「補償しよう。」
トーエン「その補償がほしいです。」
火の巨人(-_-メ)
トーエン「心臓をくれるとか~。裏切らない補償がほしいです。」
巨大な蛸の足がうねうねと水中より何本も這い上がってきます。
亀の甲羅にレアスが立ち上がり、ぶつぶつ呪文を唱えはじめる。
第二卿も同じように詠唱をはじめる。
いきなり北風というか、寒い風が吹きはじめる。
トーエン「これが、レアスの価値だったのか?」
エリー「寒い~。」
アイミックス「やばいな。五人目がくるやもしれぬ。」
トーエン「なんですかー。」
チェルシー「氷の女王とか~。」
アイミックス「つらい~。」
火の巨人「寒いぞ~。」
ゆっくり上体を水面の上に姿を現すオルハイドラ。
長い黒髪もうねうねと風とはまったく違う動きをしている。
意志を持つもののようにのたうっている。
トーエン「心臓をくれるならば、笛を譲ろう。」
トーエンを摘み上げるアイミックス。
アイミックス「時間がもうない早くわたせ~ぇ~。」
飛び上がろうとするアイミックス。
レッシュ ぶつぶつ呪文を唱えはじめる。
突如、アイミックスは消えてしまう。
さらにレアスも消えてしまう。
落ちてくるトーエン。
火の巨人「どうなってしまうだ~。」
第二卿「鍵がいなくなってしまった。」
火の巨人の心が折れそうになっている。
第二卿「なんてことをしてくれたんだー。(-_-メ)レアスを返せ。」
トーエン「返してほしいんだ。(^o^)」

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