逃げ出す
オルハイドラ「話が違うではないか。」
トーエン「第二卿なんかを信じるからだ。こいつは、嘘つきの裏切り者だ~。こいつは破滅を夢見る者の裏切り者だ。元は炎の王子についていたのだぞ。信用するな~。」
あきれた玄武は、ちゃぷちゃぷしながら去っています。
トーエン「第二卿は、破滅を夢見る者の何かけて、裁判にかけねばならぬ。連れ帰らねばならぬ。」
オルハイドラ「ならば問う。宝珠はどうしたの?」
第二卿「それは、奴が持っている。」
オルハイドラ 軟体の吸盤のある足を何本もくねらせて、じわりじわりと進んでくる。
傍らを先にすすんでくる 第二卿。
トーエン「宝珠は、来るべき時に備えて、私めが持っております。」
オルハイドラ「ほ~~~。」
第二卿(;^_^A
オルハイドラ「では~行こうか。勝利の道を。」
トーエン「未だ、その時ではないかと。」
オルハイドラ「では~行こう。」
トーエン「その前に第二卿を裁判にかけねばなりませぬ。それでなければ、今お裁きを!」
第二卿「わわわわ~私は、裏切るなんて、いっさいしておりません。すべては、計画の為に~。(;^_^A」
トーエン「第二卿の潔白が証明されるまで、計画の一時中止が必要かと。」
オルハイドラ「宝珠があるならば、道を開こう。」
トーエン「ならば、第二卿を裁くのが先です。その後でなら 」
第二卿「わわわわ~私は、裏切ってなんぞはおりません。部外者のことを信じるのですか?」
オルハイドラ「ならば、真実を確認する為に、宝珠を見せてはくれぬか。」
トーエン 懐より、銀の宝珠を差し出す。
オルハイドラ「確かに嘘ではない。銀の宝珠だ。」
いきなり、オルハイドラは、見ないで第二卿目掛けて巨大なグレイブが振り下ろす。
真っ二つされる。
第二卿の絶叫が響く。
火の巨人 絶句
トーエン「よし帰ろう。」
オルハイドラ「では、道をひらこう。」
トーエン 倍速の指輪をはめ、走って仲間三人を引っ掴んで、精霊石を握りしめる。
冒険者達は、その場から消えてなくなる。
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